575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

初句会結果発表です。

2022年01月19日 | Weblog

初句会の結果はご覧のようになりました。題詠は郁子さん、自由題は亜子さんが見事、今年の初トップでした!!おめでとうございました。今年もこの575の会からどんな俳句が生まれるのか楽しみですね。

題詠 「寒雀」2022.1月

①屋根神の高さに跳ぶや寒雀  (亜子)能登 麗子 遅足 等

②子雀よ吾と学べや入試間近か (等)泉

③首すくめねぐら思案か寒雀  (結宇)

④寒雀小首かしげて寄り添えり (麗子)能登 等 亜子

⑤糠まけば風の中から寒雀  (千香子)竹葉 郁子 須美 晴代

⑥初雀弾む語らひ弾む枝 (竹葉)須美 亜子

⑦この世からすこしはみ出て初すずめ(遅足)殿 紅 麗子 結宇 佐保子

⑧寒雀夕日浴ぶ屋根かさこそと (泉)竹葉 郁子

➈寒雀パン撒く人に群をなす (佐保子)

⑩宿もとめ 我が庭来たり 寒雀 (殿)紅

⑪寒雀舌切られるな早よ食べよ (須美)

⑫けんぱの輪残り遊ぶや寒雀 (郁子)殿 紅 能登 麗子 佐保子 千香子 須美 晴代

⑬数減らし辛き世を生く寒雀(能登)結宇 遅足 佐保子 千香子 泉 晴代

⑭主(あるじ)なき 杖にとまりて 寒雀 (紅)殿 結宇 遅足 千香子 等

⑮寒雀むれてついばむ目地の草 (晴代)竹葉 郁子 泉 亜子

 

自由題

①鐘の音心新たに初昔 (泉)竹葉 麗子 遅足 亜子

②独り居の花一輪の淑気かな (亜子)能登 竹葉 麗子 郁子 遅足 佐保子 須美 等 晴代

③言祝ぎつつ屠蘇にみたての赤ワイン (晴代)殿 紅 郁子

④初明かり餅かずきそふ声遠し (郁子)佐保子 泉

⑤初市の 瞳哀しき 仔牛かな(紅)殿 佐保子 千香子 須美 等

⑥太陽の子を抱き咲く冬牡丹  (等)結宇 千香子 須美 泉

⑦病めること久しくなりぬ夫傘寿 (佐保子)遅足 等 亜子

⑧冬晴や塑像のごとく園の虎  (千香子)泉 晴代

➈寒参り点呼整列石の兵  (結宇)麗子 亜子

⑩寒月の研ぎ澄まされた細さかな (麗子)殿 紅 能登 郁子 千香子

⑪月冴ゆる弱き心を嗜める (須美)結宇

⑫寒に入り輝き近し友の星 (竹葉)結宇

⑬妖精の 睫毛震えし 雪月夜 (殿)紅 能登

⑭風の花幼なじみの訃の報せ (能登)竹葉 晴代

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今生に 諍<あらが>い啼きぬ 冬雀 <殿>

2022年01月19日 | Weblog

雀はすでに9割が減少したといわれています。種の絶滅と共に歳時記からも消え去るのでしょう。「首すくめ ねぐら思案か 寒雀」 「この世から すこしはみ出て 初すずめ」「数減らし 辛き世を生く 寒雀」などの秀句も雀への哀悼と解釈できるかもしれません。<殿>

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