575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

糠まけば風の中から寒雀  千香子

2022年01月28日 | Weblog

田舎からお米が届くと、コイン精米所に行きます。ガーガーと音をたて白米にして扉を開けると、

いつのまに集まったのか、雀たちが触れんばかりに近づいて首をふりふりしています。

こぼれ米だけでは足りなかろうと一つまみ撒くと、さらにもう一団がやってきて加わり、

閑散としていた精米所がお祭り騒ぎに。いったい何処にいたんだろうと思う瞬間。

「風の中から現れる」がぴったりです。

 

竹葉さん:いつもは姿を見せないのに逞しく生きている雀が想像出来、雀さん良かったね、と思える句です。

須美さん:風の中からが良い。

晴代さん:風の中からが餌の少ない時期の雀の動きがよくわかります。

 

   

その雀も、最近見なくなりました。

「米を撒かないでください」と精米所に張られたビラのせいか、

寒さや、天敵、隠れ場所の確保が難しい今の建築事情のせいか、

 

  頬墨のすゝけてをりぬ寒雀  河野静雲

痩せて羽の艶の足りない雀が、少ない餌をとりあって喧嘩をしていたりするのを見ると・・
 皆、頑張って生きているんだなあと思います。   郁子

 

コメント (2)
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