575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

初句会の投句が揃いました。

2022年01月18日 | Weblog

今年の初句会の兼題は「寒雀」あるいは「初雀」でした。どの雀の囀りがにぎやかでしょうか?明日をお楽しみに。

題詠 「寒雀」

①      屋根神の高さに跳ぶや寒雀  

②      子雀よ吾と学べや入試間近か 

③      首すくめねぐら思案か寒雀  

④      寒雀小首かしげて寄り添えり 

⑤      糠まけば風の中から寒雀  

⑥      初雀弾む語らひ弾む枝 

⑦      この世からすこしはみ出て初すずめ

⑧      寒雀夕日浴ぶ屋根かさこそと 

⑨      寒雀パン撒く人に群をなす 

⑩      宿もとめ 我が庭来たり 寒雀 

⑪      寒雀舌切られるな早よ食べよ 

⑫      けんぱの輪残り遊ぶや寒雀 

⑬      数減らし辛き世を生く寒雀 

⑭      主(あるじ)なき 杖にとまりて 寒雀 

⑮      寒雀むれてついばむ目地の草 

 

自由題

①      鐘の音心新たに初昔 

②      独り居の花一輪の淑気かな  

③      言祝ぎつつ屠蘇にみたての赤ワイン 

④      初明かり餅かずきそふ声遠し 

⑤      初市の 瞳哀しき 仔牛かな 

⑥      太陽の子を抱き咲く冬牡丹  

⑦      病めること久しくなりぬ夫傘寿 

⑧      冬晴や塑像のごとく園の虎  

⑨      寒参り点呼整列石の兵  

⑩      寒月の研ぎ澄まされた細さかな 

⑪      月冴ゆる弱き心を嗜める 

⑫      寒に入り輝き近し友の星 

⑬      妖精の 睫毛震えし 雪月夜 

⑭      風の花幼なじみの訃の報せ 

 

 

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冬陽<ふゆび>満ち 少女の頬に 紅をさす <殿>

2022年01月18日 | Weblog

白い少女の頬。冬の陽が紅をさすようです。大寒も近い神宮外苑前の撮影。

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