575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

初謡    遅足

2008年01月23日 | Weblog
八事福祉会館の謡の講座に通いはじめて数年。
今年も先日、初謡がありました。

今年の課題曲は「高砂」でした。
私はシテではなくワキ。
例の「高砂やこの浦舟に帆をあげて・・・」
この一節はワキの担当。
大きく声一杯に謡う。
これを強吟というのですが、どうも苦手です。
弱吟になってしまいました。

   

高砂のなかに、こんな部分がありました。

 長能が言葉にも、有情非情のその声、
 みな歌に洩るることなし、
 草木土砂、風声、水音まで、万物に籠もる心あり、
 春の林の、東風に動き秋の虫の、
 北露に鳴くも、みな歌の姿ならずや。

長能は藤原長能という人のことです。
自然との一体感がよく表れた一節ですね。

近代以降の俳句も、この自然観を引き継いでいるのだ
と思いました。



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