卒業シーズンのワンシーン。私には高校時代の恋の句に思えました。好きな人の制服姿の肩に着地する牡丹雪。片思いのせつなさが伝わってきましたが、作者の竹葉さんは恋の句だと気づかずに作られたそうです。
竹葉さんのコメントです。
「今回牡丹雪の句を作って、初めて牡丹雪が春の句だと知りました。3月8日にこちらでは牡丹雪が降り、その時、本当に見たこともないくらい大きな1片が降り、それで何か詠めないかと考えてました。見た訳では無く、春の卒業式の黒い学生服(やっぱり女性のセーラーは思い浮かばず)を着たあの人の肩に触るようにひとひら降りて、これからのやや厳しい未来への励ましの感じになればいいなあ、と思ってました。」
どうやら若い学生への激励の句だったようですが、心の奥にはきっと思い出の彼がいたはずです。
容子さん:あっという間に消えます。
須美さん:ひとひら着地が好き。黒い詰襟に白い牡丹雪が美しい。
★★★
本当に映画のワンシーンのようですね。初恋の句として掲載したいです。
それでも恋する乙女は、やはり花より団子でしょうか?続いてご紹介するのは佐保子さんの
加賀土産うまし「はぶたえつぶあん子」
お土産にいただいたのでしょう。大地震で加賀を応援したい気持ちとおいしい羽二重餅。その中につぶあんまで!!人の名前のように思える「はぶたえつぶあん子」。書くだけでお腹が空いて来ました。食べ物の俳句は幸せな気持ちになります。麗子