初夢.
古くは、節分の夜から立春の明け方にかけて見る夢。
大晦日の夜から元旦にいたる暁の夢のこと。
いまは、元日の夜から二日の朝にかけて見る夢、
または、二日の夜の夢をいうそうです。
手元の歳時記からいくつか。
初夢のいきなり太き蝶の腹 宇佐美魚目
変な句ですね。しかし一度、読んだら忘れられない。
蝶はやはり本当の蝶と読むんでしょうね。
初夢のなかをどんなに走ったやら 飯島晴子
忙しい人の句ですね。なにかに追われていたんでしょうか?
夢のなかまで走っているなんて。
心理学の世界では、夢は思考の延長と考えられており、
睡眠に入る直前の会話や考え事などが夢に影響を与える例が多いとか。
夢の多くは目覚めたら覚えていないそうです。
万太郎さんは、夢のなかで、この夢おぼえていたいな!
なんて考えながら寝ているんでしょうか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_night.gif)
みなさんはどんな初夢を見ました?
私は全然覚えていません。
初夢の隅から隅までがらんどう 遅足
まさに二日の夜に見た不思議な夢です。神主さんらしき人がニコニコしながら、「あなたの中に柔らかなさかながいます。楽しみすぎです。」?(笑)これは心理学的に何か意味があるのでしょうか。深層心理に隠された深い闇?・・・にしてはトンチンカン。
いやなこと先送りの私の軟弱さを指摘されたような初夢となりました。
そう言われれば、なんとなく分かるような気がします。
楽しみすぎです。は、ワカリマセン。
やわらかな魚がいます風邪薬 遅足
大学の心理学の夢分析のレポートを片付けるためだったけれど。
夢の書き取りは大変むつかしいですね。二週間で書き取れたのは二つか三つ。分析に至ってはこじ付けのしようもなく、
それらしい夢をでっち上げて迷分析。
教室で披露されて赤面。還暦越えた今も思い出したくない。
まあ夢が見たければ眠くなくても眠ること。浅い眠りに夢が次々と現れますが、余り素敵な夢は出てきませんね。
初夢のうつらとろりと消えにけり ぐ
やわらかな私のなかの魚です
たのしみすぎよと忠告をする
俳句では短すぎます。
そのまま短歌にしてみました。
いかがなものでしょう?
私も学生時代、夢判断という本を購入し、あれこれ夢に意味をこじつけたものです。愚足さんと同じでうれしいです。
郁子さんの「やわらかなさかな」。
なんてユニークな初夢でしょう。
それも神官さんのお告げとは。。
郁子さん、今年も期待できそうですね。
私が以前見た夢。
三輪明宏さんが出てきて「私、あなたのこと知っている!!」とはっきり言われました。いつの日かお目にかかりたいものです。
幾代経て夢にたちたる彼のひとは
今この世にて歌をうたえり
遅足の介