575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

蜆                愚足

2007年04月29日 | Weblog
 「蜆」が好きです。しばらく蜆汁を飲まないと無性に飲みたくなります。
 小学校の頃は母がよく買って味噌汁にしてくれた。
 大人は汁だけ飲んで蜆は残した。ぼくがそれを根気よく身をつつき出して食べた。うまかった。
 それから 時々ねだって食べることが出来た。そして酒で肝臓を悪くして、医者に勧められてしばらくよく蜆汁を飲んだ。
 ちょつと泥臭さがあって何とも言えぬ庶民の味だ。しかし、食べ方は「蜆汁」しか知らない。今回調べてみたら、大粒のものはアサリのように色々な料理法があるようだ。
 それに、植物にも「蜆花」というのがあって(写真参照)蜆の身のような形の可愛い花をつけていて可憐である。
 もっと驚いた事に、「花」といえば「星」もある。
 「蜆星」である。
 シジミ (29431 Shijimi) は、太陽系の小惑星のひとつ。火星と木星の間にある小惑星帯を3.34年かけて公転している。1997年4月12日に、島根県のアマチュア天文家である安部裕史によって発見された。
 命名については発見者が蜆の特産地島根出身ということで子供達の投票で決められた。

 さて最後は「蜆の句」です。

   しじみ汁いのちの限り母の恩       角川春樹
   むき蜆石山の桜散りにけり        蕪村
   蜆掻淋しきまでに二人かな        野村喜舟

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