575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

クレヨンの青はみだして鳥渡る   遅足

2011年10月22日 | Weblog
船団・星野ドクターの診断です。

クレヨンの青がはみ出した、描かれた空。
それがいつの間にか、本当の青空となって鳥が渡ってゆく・・・、
幻想的な光景が浮かびました。

ありがとうございます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

友の母の葬儀がありて冬の蜘蛛    朱露

2011年10月22日 | Weblog
   立冬には二週間あるが今朝は冬の趣。
   東の多米連山は裾しか見えぬ曇り空。
   高圧線は強風に唸り道路を雨が叩く。
   眼の下に蜘蛛の巣が三つはある筈だ。

             



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

金木犀散って大地を輝かす    遅足

2011年10月21日 | Weblog
晴代さんの句。

  地にも咲く十字の形金木犀

よく見ると花びらが十字のかたち。
鋭い観察眼ですね。
              遅足
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

こだわりの柿ピー齧り秋惜しむ    朱露

2011年10月21日 | Weblog
  七十七回の秋を送ったが正味は数回か。
  強烈なのは昭和二十年の理不尽な秋だ。
  バタ臭い奴らに土足で上がられたんだ。
  私の裸足を見せたら帰ったから文明人。

             



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

髭剃って諦念を剃る今朝の秋    朱露

2011年10月21日 | Weblog
   定年が長くなると諦念が忍び寄る。
   こいつが巣食うと気力がなくなる。 
   何をやっても無駄だと思えるしね。
   俳句と四行文はごまめの歯ぎしり。

             



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

10月句会の最終結果です。     遅足

2011年10月20日 | Weblog
句会は秋晴れに。7人の出席でした。
気温の変化が大きいこのごろ。
はやくも風邪が話題に・・・皆さん、気をつけて下さい。

立雄さんの選句が届きました。

題詠「十」

①十(トオ)二十(ニジュウ)目つむれば子等散りし秋(結宇)能登・静苛
②人十色ため息雲が茜空(智恵)
③十月の乾いた空にトランペット(麗子)鳥野・朱露・値遇・亜子・晴代・遅足・立雄
④十月に3・11(さんてんいちいち)の雲流る(能登)
⑤十字寄せ木犀町を匂ひ初め(晴代)
⑥十三夜少女は膝を揃え座す(静荷)鳥野・朱露・能登・郁子・亜子・晴代・智恵・狗子
⑦相聞の三十一文字や秋灯(亜子)能登・値遇・静苛・狗子・郁子・晴代
⑧祭終えお供へ(おそなえ)配る十三夜(立雄)鳥野
⑨十色には一色足りぬ秋の風(遅足)値遇・狗子・郁子・智恵
⑩十月の空孤高なる宮大工(値遇)朱露・麗子・智恵・亜子・遅足・立雄
⑪十という数ならば何?シーベルト(郁子)静荷・狗子
⑫秋高し骨董市の銀クロス(十字架)(狗子)麗子・遅足
⑬十月や留守番になり駄菓子買う(朱露)麗子・立雄


自由題
 
①木犀の香に乗り唱歌大空へ(立雄)朱露・遅足
②昭和史のページの厚み梨を剥く(亜子)朱露・麗子・狗子・晴代
③みずいろの楽譜に秋の音をおく(遅足)鳥野・値遇・麗子・立雄
④日々去りてはや木犀の香に出合ふ(静荷)
⑤ゲーセンに栗菓子持てり中高年(智恵)鳥野・能登・遅足・郁子
⑥村芝居神の庭降る(フル)紅葉か(結宇)智恵
⑦一面のススキ野原に呑み込まれ(麗子)
⑧秋燈や難書の傍で酒を飲む(能登)朱露・静荷・狗子・晴代
⑨秋高し女子高生の竹刀打ち(晴代)能登・値遇・麗子・静荷・狗子・郁子・亜子・立雄
⑩捨案山子<時代遅れ>と呼ばれても(値遇)静荷・亜子
⑪月明かりまとい木犀匂い立つ(郁子)
⑫こおろぎのとぎれとぎれの音消える(狗子)鳥野・亜子
⑬秋深しやっと交わせた「お早う」が(朱露)能登・値遇・遅足・立雄

次回は11月16日(水)午後1時。東鮨。
題詠は「神の留守」「神の旅」「神無月」です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

三河から湖西まで雲秋の朝    朱露

2011年10月20日 | Weblog
    愛知東端の豊橋東端は多米で隣静岡。
    県境は老境に入ったなだらかな山脈。
    先日喜寿の私は先輩の風格に憧れる。
    鈍角一点張りの山並みが私を笑った。

               



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

十月の空に梯子をかけてやる   土肥あき子

2011年10月19日 | Weblog
猫の絵と俳句と文の一冊「あちこち草子」のなかの一句。

「猫の好みの場所も、玄関の三和土から、庭がよく見渡せる
二階の出窓へと変わり、ようやく本物の秋が訪れたことを
確信する。・・・
人は誕生した季節が一番身に沿うものだという一文を読み、
私を含めた秋生まれたちは深く頷くことだろう。
風の感触も、花の匂いも、まるでわが事のように誇らしい。・・・」

と、いう随想に、ガラス戸越しにこちらを見ている猫のイラスト。
そしてこの一句。
なかなかオシャレな本です。

次の句会に「十」という宿題を出したせいか、
「十」の含まれた句に目が行ってしまいます。
子供の頃、屋根に梯子をかけて上ったたことを思い出しました。
梯子の先が空に突き出ています。
そのまま上っていったら空に行けそう・・・

いや、梯子を伝って空から誰か降りてくるかも。
そんな楽しい句です。

                    遅足
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

誕生の日を旅の人秋桜   遅足

2011年10月19日 | Weblog
船団・星野ドクターの診断です。

旅先で誕生日を迎える。
めったにあることではないかもしれませんが、
それを作者は淡々と受けとめています。
「旅の人」の素っ気なさがこの句を成立させているのだ、
と技法に感服しました。

ありがとうございます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

三河から浜名湖へ行く冬の雲    朱露

2011年10月19日 | Weblog
    多米の山麓から眺めるとこういう感じ。
    七時前低い山脈から陽が出て雲を直撃。
    その西の二階の窓に居る私の顔も直撃。
    一瞬怯んで名古屋方面を見てまた怯む。

               



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北風の便り   鳥野

2011年10月18日 | Weblog
最近の或る朝のこと。ベランダに出てみると、風に心傚しか魚の香が感じられました。
名城公園外縁を流れる堀川が、大きく蛇行するあたりで行われていた改修工事が一部終了。
流れが変わったせいか、時々異臭が立ちます。
でも、それとは違う。どこか懐かしいような。

そうだ、これは水揚げされたばかりの、サカナの香に違いない。

昨日のニュースで、東北地方の被災した漁港で「秋刀魚が豊漁」と聞いたばかり。

海を忘れない男たちの、再起の闘いを伝える北風だったのか。

どうか恙なく、と祈るほかに術はありませんでした。

 ・ 思い做しか北風にほのと魚の香が、地震(ない)の港の賑わい如何に

                           鳥野
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

10月句会の投句が集まりました。    遅足

2011年10月17日 | Weblog
一雨ごとに秋が深まる頃です。
庭の金木犀が雨ですっかり散ってしまいました。
次は紅葉の出番でしょうか・・・・
投句が集まりました。
宿題には、さまざまな「十」が詠まれています。
どの句が選ばれるのでしょうね?


題詠「十」

①十(トオ)二十(ニジュウ)目つむれば子等散りし秋
②人十色ため息雲が茜空
③十月の乾いた空にトランペット
④十月に3・11(さんてんいちいち)の雲流る
⑤十字寄せ木犀町を匂ひ初め
⑥十三夜少女は膝を揃え座す
⑦相聞の三十一文字や秋灯
⑧祭終えお供へ(おそなえ)配る十三夜
⑨十色には一色足りぬ秋の風
⑩十月の空孤高なる宮大工
⑪十という数ならば何?シーベルト
⑫秋高し骨董市の銀クロス(十字架)
⑬十月や留守番になり駄菓子買う


自由題
 
①木犀の香に乗り唱歌大空へ
②昭和史のページの厚み梨を剥く
③みずいろの楽譜に秋の音をおく
④日々去りてはや木犀の香に出合ふ
⑤ゲーセンに栗菓子持てり中高年
⑥村芝居神の庭降る(フル)紅葉か
⑦一面のススキ野原に呑み込まれ
⑧秋燈や難書の傍で酒を飲む
⑨秋高し女子高生の竹刀打ち
⑩捨案山子<時代遅れ>と呼ばれても
⑪月明かりまとい木犀匂い立つ
⑫こおろぎのとぎれとぎれの音消える
⑬秋深しやっと交わせた「お早う」が


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋祭市電で帰る多米の里     朱露

2011年10月17日 | Weblog
    祭の雑踏を逃れて豊川の河畔へ出る。
    小さい石碑があり「小栗風葉」の名。
    彼は紅葉・秋声ら硯友社のグループ。
    風葉が豊橋人とは知らなかった失礼。

             



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ポニーテール揺れてゆかしき山の萩   能登

2011年10月16日 | Weblog
☆郁子 山の萩のしだれ具合をポニーテールにみたてて詠まれたと思います。
     カタカナのポニーテールですが、「ゆかしき」と合わさって
     面白く感じました。
     (シュシュの次はポニーテールですね。
     カチューシャもでてくればAKB48の世界ですね。
     ちなみに彼女たちの「フライングゲット」に出てくる歌詞で
     ♪ラブ・フラゲ~とありますが、フラゲはフライングゲットの略で、
     CDなどを店頭販売前に手に入れることもフラゲと言うらしいです。
     高校生の間では常識みたいです。(笑) 知らなかった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋祭り終わって只の豊橋へ    朱露

2011年10月16日 | Weblog
    「富士には月見草がよく似合う」と
    言ったのは誰だっけ、太宰治かな。
    「豊橋には平日がよく似合う」私。
    私コンニチアルハ豊橋のお陰デス。

              



             

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする