![]() | 心理学を学ぶ人のためのキャリアデザイン |
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東京図書 |
【一口紹介】
◆内容紹介◆
◎”Planned Happenstance”あなたのライフキャリアのために臨床心理士をはじめとするカウンセラーになるにはどうしたらいいのか。
カウンセラーとして採用されるための「スキル」とは何なのか。
心理学を活かせる職業は果たしてカウンセラーだけなのか。
心理学を学ぶ若い人たちのもつ不安や疑問に対して、キャリアカウンセリングの 第一人者である筆者が、「ライフキャリア」という観点から、その学び方や大学生活の 送り方を丁寧にアドバイスしてくれる。
まさに、“Planned Happenstance”、偶然は必然であり、 キャリアは生涯にわたって変化していくもの。
柔軟にしなやかにそしてたくましく人生を「デザイン」していくことが学べる、 学部生必読の書。
■目次
第1部 「キャリアデザイン」を描こう
1 そもそも「キャリア」とは何なのか?
2 「大学時代」をどう過ごすか
3 キャリアをデザインするとは
第2部 「心理学」を活かした「キャリアデザイン」の考え方
1 「心理学」を学ぶことの重要性・今日性
2 「キャリアデザイン」のための「自己理解」
3 大学生活の過ごし方を「キャリアデザイン」する
第3部 「心理学」を活用した職業~心理カウンセラーになる方法
1 心理カウンセラーに「求められること」
2 「採用される人」はどこが違うのか
3 幅広い心理学・カウンセラーに対する「ニーズ」
【読んだ理由】
仕事の参考書
【印象に残った一行】
広義のキャリアは、「個人の人生とその生き方・働き方そのものと、表現の仕方である」ということができる。そして、近年では、こうした広義のキャリアの概念を用いるケースが多くなってきた。端的にいえば、「個人の人生・生き方・働き方とその自己表現方法」ということになる。
一般的にキャリアデザインを行うステップは、次の(1)~(4)のように表示される。
(1)自己理解(自己分析)(2)情報収集 (3)意思決定 (4)目標設定・行動
自分への気づきを確かなものにするためにも、ぼんやり、ただ漫然と考えているだけではいけない。将来の自分のキャリアを意識してどんな小さなことでも、一生懸命行動してみることが大切である。そして、行動しながら自分の心の動きを見つめることが大切である
、そこで起こる気持ちの動きや感情の変化を見逃さないことだ。こうした自分の内面の動きや変化を感じ取ろうとする努力を日ごろから行っていれば、自分への気づきを次第に深め、自分が大切にしたいキャリア目標も次第に見えるようになってくるだろう。まさに行動が、心を動かすのである。
カウンセリングでは、自分を見つめなおすという「内省的」な行為が行われる。自分に気づくことから、人は少しづつ自分を変えることもできるようになる。その気づきが深いほど変容もまた大きい。つまりカウンセラーは、カウンセリングを通して、よい方向へとクライエント自らが主体的に変容することを側面から支援するのである。
プランド・ハプンスタンス(予期せぬ偶然理論)といキャリア理論があるが、これは目的をもって将来に備えて行動していると、まったく予想もしていなかったチャンスに偶然巡り合うこともあり、しかもそれを活かして、あらたなステージとすすむことができる。というものである。準備のあるところにこそチャンスはやって来ること、そしてそうした偶然がまた次の新しいトビラを開き、偶然が意味のある必然になることがあるということである。ただ受け身でじっと待つだけではなく、絶えず将来のありたい自分に備え自分から偶然を生みだすような行動をしていく。その中で、予期せぬチャンスををつかむことができる、と考がえるとといだろう。
【コメント】
著者宮城まり子さんの本は解り易く、読みやすい。
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