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【一口紹介】
関ケ原決戦―徳川方についた一豊は、この華々しい戦でも前線へ投入されたわけではない。勝ち負けさえわからぬほど遠くにあって銃声と馬蹄の轟きを聞いていた。しかし、戦後の行賞ではなんと土佐二十四万石が…。そこには長曽我部の旧臣たちの烈しい抵抗が燃えさかっていた。戦国痛快物語完結篇。
【読んだ理由】
2006年1月8日(日)スタートのNHK大河ドラマ原作。出演は仲間由紀恵(千代)、上川隆也(一豊)他。
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この年末年始休暇中に全4巻を読破。
【印象に残った一行】
『外面のかたちは何事もすべて伊右衛門(一豊)の発意から出たこととしてあり、千代の持ってゆき方の巧みさで伊右衛門自身、自分の智恵から出たものと信じ込むような形になっている』
『「そりゃ、想像すればわかりますもの。年を経れば人々は同じ生のなかに生かされているということが、しみじみとわかります。それが物のはずみで敵になり,味方になっても所詮は仮の姿にすぎぬということがわかるような気がします。それがわかってくると人生の滋味があじわえるとともに、もはや若いころのように無法にどこまでも突っこんでゆく行動力がおこりませぬ。仕事はわかいころ、物を味わうのは老いてから--きっとそのようになっているのでございましょう」』
【コメント】
最終巻では,関ヶ原を経て一豊はついに土佐24万石を拝領し、かぞえの61歳で死ぬ(千代49歳の時)までが描かれている。
少し奢りの出てきた一豊が千代に内緒で土佐藩内のあちこちで頻発する叛乱を鎮めるべく、領具足(土着民?)を数十人騙して撃ち殺す最後の場面には少し興が冷めた。史実なのか作者によるフィクションかわからないが。
なお千代も一豊と同い年の61歳で退隠生活をしていた京で「ずいぶんと、おもしろく生きてきました。しかし、少し疲れたようです」の言葉を最後に他界した。
全4巻この年末年始休暇の6日間に読破することができ、楽しませてもらった。
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ほんと何か違和感を感じましたよね。
「母なる大地」なのでしょうか?
女性は。