日本男道記

ある日本男子の生き様

白い犬とワルツを

2007年03月24日 | 読書日記
白い犬とワルツを

新潮社

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【一口紹介】
■内容(「BOOK」データベースより)■
57年間連れ添った妻を失っても生き抜こうとするサム。
そんな彼を心配する子供たち。サムにしか見えなかった白い犬はやがて…。
あなたも大切なひとといっしょに白い犬をさがしてみませんか?
130万部ベストセラーの愛蔵版。
真実の愛の姿を美しく爽やかに描いて、
痛いほど胸をゆさぶる大人の童話。

■出版社からの内容紹介■
長年連れ添った妻に先立たれ、自らも病に侵された老人サムは、
暖かい子供たちの思いやりに感謝しながらも一人で余生を生き抜こうとする。
妻の死後、どこからともなく現れた白い犬と寄り添うようにして。
犬はサム以外の人間の前にはなかなか姿を見せず、声も立てな
真実の愛の姿を美しく爽やかに措いて、痛いほどの感動を与える大人の童話。
あなたには白い犬が見えますか?

■本書解説(兼武 進)より、抜粋■
不思議な「白い犬」が小説のなかで、あるときは跳びまわり、
あるときは主人公のかたわらにうずくまる。
五○年以上もつづいた結婚生活の化身ともいうべきこの「白い犬」が
神出鬼没、現実と夢幻のあわいを跳梁するさまは、
この作者ならではの芸の見せどころである。
が、それだけではない。
主人公が子供たちに尋ねたように、作者は読者に、
「あなたにはこの『白い犬』が見えますか。見えるような生涯を送ってきましたか」
と問いかけているのだ。
そういう意味で、これは大人のためのメルヘンといってよいかもしれない。
若い人にもぜひ読んでもらいたい、善意と誠実に満ちた、大人のメルヘンである。

■Book Description■
SAM PEEK'S CHILDREN ARE WORRIED....
When his beloved wife of fifty-seven years dies, no one knows what will become of elderly Sam Peek. How can he live all alone on his farm with no one to talk to, and no one to look after him? And when Sam begins talking about a pure white dog that only he can see, his children think that age and grief have finally taken their toll on their father's mind. But whether the dog is real or imagined, Sam Peek is about to show everyone how much life he still has in him....
With heartfelt emotion and touching grace, Sam and White Dog will dance from the pages of this bittersweet novel and into your heart, as they share the mysteries of life in a warm and moving final rite of passage.

【読んだ理由】
2002年日本で映画化作品。

【印象に残った一行】
『「またひとりいなくなったな」男たちは当然のことのようにいう。そして記憶のなかからなんでもないエピソードを呼びもどし、粉飾を加えて故人を称えた。故人は善人だった。善人でなければ、いたずら好きだったり頑健だったりはにかみ屋だったりすぐ怒ったり勇敢だったり愉快だったり、さまざなのだが、欠点があってもそれが許されて、だれもが「いい奴」になるのだった。それが暗黙の了解だ。玄関の揺り椅子に座っている男たちは、やがて自分も「いい奴」になる順番を待ちながら、しばしのあいだ、故人を祭りあげる。あいつらしい立派な一生だった。しかしはかないもんだな。』

【コメント】
最愛の妻をなくした八十一歳の老人が不思議な「白い犬」を相手に余生を生き抜き、ついにみずからも癌に倒れるまでの心意気が描かれていて、愛とは?生きるとは?について考えさせられる。
皆さんに一読をお奨めしたい。
 



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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おじいちゃんになられる.. (地理佐渡..)
2007-03-24 18:05:03
こんばんは。

コメントをいただきまして知りました。
まずはおめでとうございます。
さぞかし楽しみでしょう。
特に、おばあちゃんとなられる奥様
の喜びはひとしおのものと思います。

結婚、出産、そして家を持つなどなど、
ごく当たり前のことなのですが、平凡な
営みの中にこそ実は喜びがあるものと。
そういう意味では、ご子息はなんとも
親孝行であると思います。

さぁ、おじいちゃんはブログを管理する
ハイカラなおじいちゃんです..(笑)。
これからは、孫の誕生・成長という楽し
みを得ますね。

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Re:おじいちゃんになられる.. (日本)
2007-03-24 21:50:06
こんばんは!

ありがとうございます。

「おじいちゃん」
まだまだ実感はありませんし、「自分が」という感じです。

子孫繁栄でめでたし、めでたし、というところでしょうか。
返信する
大きな揺れ.. (地理佐渡..)
2007-03-25 14:40:38
こんにちは。

こちら新潟県内では、刈羽村で震度5弱である以外、
たいがいは震度4かそれ以下でした。たいして被害
は無いものと思います。もちろんわが家も..。

しかし、気が抜けません。
とくに、震源地近くの方々にはそのことを..。
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