切羽へ井上 荒野新潮社このアイテムの詳細を見る |
【一口紹介】
◆出版社 / 著者からの内容紹介◆
夫以外の男に惹かれることはないと思っていた。彼が島にやってくるまでは……。
静かな島で、夫と穏やかで幸福な日々を送るセイの前に、ある日、一人の男が現れる。夫を深く愛していながら、どうしようもなく惹かれてゆくセイ。やがて二人は、これ以上は進めない場所へと向かってゆく。「切羽」とはそれ以上先へは進めない場所のこと。宿命の出会いに揺れる女と男を、緻密な筆に描ききった美しい切なさに満ちた恋愛小説。
◆著者◆
1961年東京生まれ。1989年、「わたしのヌレエフ」で第一回フェミナ賞を受賞。2004年「潤一」で島清恋愛文学賞を受賞。著書に『グラジオラスの耳』、『もう切るわ』、『ひどい感じ 父・井上光晴』、『森のなかのママ』、『しかたのない水』、『誰よりも美しい妻』、『学園のパーシモン』、『ズームーデイズ』、『ベーコン』、『夜を着る』など。
【読んだ理由】
第139回(平成20年度上半期)直木賞作品。
【印象に残った一行】
「トンネルを掘っていくいちばん先を、切羽と言うのよ。トンネルが繋がってしまえば、切羽はなくなってしまうばってん、掘り続けている間は、いつも、いちばん先が、切羽」
【コメント】
「切羽」は「きりは」と読む。
作者井上荒野は「あれの」と読む。
すっかりたまっている本に苦闘していまして、
最近の書物に手が出ない状態です(苦笑)。
読むスピードが遅いので、気がつくとあれも
これもあったよなぁなんてパターンです。
そうですか?
でもマイペースが一番だと思います。