9月6日の19時から約2時間、諏訪湖で26回目の新作花火競技大会がありました。長野、新潟、秋田、千葉、東京や岡山の花火師が30人、新作花火を打ち上げました。今回の優勝は地元諏訪の花火師が取りました。打ち上げられた花火には見たことがないような趣向のデザインも多く、たっぷり楽しめました。画像は打上げ前の会場の模様です。向うに見える小さな島“初島”や湖中に設置されたいくつもの打ち上台から放たれます。隅田川や淀川では川のそばに人家があるという限界があるので大玉は上げられませんが、湖の場合はその配慮はいらず、現在製作可能な最大径の尺玉を次々打ち上げます。
この時点では全ての花火の打上げが完了したとたんに会場を“ゲリラ豪雨”が襲うとは誰も想像もしていませんでした。その記事はこちら。
諏訪で花火を見たあと、ゲリラ豪雨に襲われた神戸からのツアー客を乗せた神姫バスの大型観光バスは一路白馬村のホテルへ走り、
日付が変わった時間にようやく部屋に入ることが出来ました。翌朝、ホテルのしっかりした朝食を食べ、バスは10時に出発して上高地に向かいました。
車窓からは取り入れ間近い黄金色の田んぼがえんえんと続き、安曇野は想像した以上に豊かな土地だなあと思いました。白い花が満開のソバ畑も多くきれいでした。
ついこの間、古代この地に北九州の海洋民族、安曇族が移住した史実をテーマにした小説「失われた弥勒の手」を読み、
地図を広げて“海ノ口”などの地名を見たばかりなのに、その「海ノ口駅」の真横を、自分が乗ったバスが走っていく!
本を読んだ頃にはまさか間もなく自分が小説の舞台に行くとは思ってもいなかっただけに、我ながら心が弾んで窓の外を見続けました。
実際に上高地に滞在したのは2時間に過ぎませんが、大正池から河童橋まで歩いたりして、いいところだなあと感じました。
次回はここだけに数日来たいと思いました。
大正池の画像です。
2008年06月15日(日) 阿智胡地亭の非日乗に掲載。
中学生になると社会科という科目があり、その中の地理の時間に日本各県の地名を地図で習う時間があった。長野県の地図の時に、上高地の箇所を見ると「島々」と言う地名があるのに気がついた。そこから目の範囲を広げていくと「海ノ口」や「有明」という地名もあった。
海のない山の中なのにどうして海に関係する地名があるのだろうと単純に不思議に思った。今思うとそれが地名と人の移動の関連に関心を持つきっかけだった。
今回知ったのだが上高地は元々は「神垣内」と書かれ、「穂高神社」の神域にあり、“綿津見神”も祭神の一つである穂高神社は大きな船の形をした山車が出る「お船祭り」で有名だ。 |