阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
  1942年生まれが東京都江戸川区から。

神田から乃木坂・上野へ

2009年01月21日 | 東京あちこち
前によく東京からの出張者が大阪の地下鉄料金はどうしてこんなに高いの?とぼやくのを聞いた。確かに東京メトロ千代田線で新御茶ノ水駅から乃木坂まで7駅ほど乗って190円。それが大阪の御堂筋線で梅田・淀屋橋間のたった1駅が200円。大阪人は高い交通費を負担しているのだろうか。
乃木坂で降りると駅直結で「国立新美術館」につながっていた。

入場して館の案内ボードを読むと、この土地には以前、東大の生産技術研究所があり、戦前は第3歩兵連隊本部?だったかがあったとのこと。生産技術研究所は何回か来たことがあり、もうかなり前になるが冶金の 原 善四郎 教授の最終講義をここで聴講したこともある。

館内では「DOMANI・明日展(文化庁芸術家在外研修の成果」)が1月26日まで開かれていて、思いがけなく「舟越 桂」の写実・不思議彫刻の女人像や「伴戸玲伊子」という日本画家の、中に引き込まれるような絵を見た。いずれもこれまでに見た事がない表現者だった。展示作者たちのフィールドは絵画だけではなく、染織、写真、ホログラフィー、インスタレーション、映像などに広がっていて、私には単純に面白かった。例えお役所がパトロンであっても、作品はどれも官製とは無関係に1人歩きしている。

それにしても、空調費と清掃費のかかりそうな建物ではあった。
正門を出るとすぐに六本木ミッドタウンに道は向かうが、そちらに向かわず、今度は日比谷線で同じ190円で上野へ向かった。

上野の森の葉が落ちた枝の模様がきれいだった。

そして西郷さんは愛犬と共に「ヨドバシカメラ」に向かって、ポリネシア系の眉毛の濃い、彫りの深い横顔に憂いの色を見せながら立っておられた。
コメント (1)
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