取手から常磐線で新松戸へ、新松戸から武蔵野線で西船橋、そこから総武線に乗り換えてすぐの本八幡で下車しました。
集合場所の京成八幡駅まで7分ほど歩きました。
このブログの名前は荷風先生の日記名「断腸亭日乗」からお借りしているので、前から一度荷風先生が毎日通われたという「大黒家」には行ってみたかったのです。
初めてこの店に来た姐さんと私の2人は「荷風セット」をオーダーしました。
ムムリクさんは実家が法事の精進落としなどで時々使うこの店には馴染みがあります。
カツ丼は久し振りでしたがおいしいカツ丼でした。
カツ丼、上新香、日本酒一合が荷風先生のいつもの注文で、セットはそれをカバーしています。
11時過ぎから2時過ぎまでほぼ3時間、ゆっくりお喋りをしていい時間を過ごしました。
帰りは総武線JR本八幡駅から錦糸町へ、錦糸町から総武快速久里浜行に乗り東京駅へ。
東京駅から毎時一本の岡山行き「ひかり」にうまく間に合い、七泊八日の旅を終え帰宅の途に就きました。
荷風先生の愛したカツ丼
日本最高の日記文学と評される「断腸亭日乗」は、戦前から戦後へと移り行く日本を独特の視線から捉えた名作である。
当時の大黒家
永井荷風先生が、その名作の最後に記すこととなったのが、大黒家での食事についてであった。
ほぼ毎日、店が休みでも先生がいらっしゃるとお作りしました。いつもきまって「並のカツ丼」と「上新香」、「お酒一合」をただ黙々と召し上がられました。
亡くなる直前になると、日記の内容も「天気の事」と「正午大黒屋」 (家とは書かれなかった)のみの記述となっている。
亡くなられた前日にも、いつもの「カツ丼」を召し上がっていかれました。続きはこちら。