想像した通りの映画で口に出してずっと笑って観た。予定調和の映画だろうから安心してアカデミー主演女優賞の二人の楽しい演技を楽しめた。
会場は思った以上に女性の年配者の観客が多くて驚いた。神戸の女性たちはこういうあけすけで明るい好色映画を楽しめるセンスがあるのだろうか、それともそういう時代なのだろうか?
昔ならもう少し包み隠して表現するだろう男女のことも、この主演の二人が演じると演技をわざと大げさにしているせいもあって少しも厭らしくなかった。
でもこのような設定の映画に平然と出演できる女優さんは日本の映画界ではなかなか思い当たらない。松坂慶子さん・浅丘ルリ子さんあたりでも出演をためらうのでは。
それはいい悪いではなく日米両国の社会におけるセクシーコメデイ文化の違いかもしれない。ご都合主義でいい加減な設定のコメディも役者が堂々と演じ切ると
こんなに面白い作品に仕上がる。久し振りのシャーリー・マクレーンはメリハリの利いた演技が素晴らしく、ジェシカ・ラングの熟女の魅力にはくらくらしてしまった。
原題は「Wild Oats(放蕩・過ち)」で日本語の題はずいぶんマイルドかつピントのずれた題名になってしまっている。
解説 こちらから引用。
オスカー女優のシャーリー・マクレーンとジェシカ・ラングが共演し、夫に先立たれた女性が、思いがけず手に入った高額の遺産を元手に親友とバカンスに出かけ、人生の再スタートを図ろうとする姿を描いたハートフルコメディ。元教師のエヴァは長年連れ添った最愛の夫に先立たれ、40年来の親友マディは気落ちするエヴァを明るく励ましていた。そんなある日、夫が残した生命保険5万ドルが、保険会社の手違いで500万ドルも振り込まれる。エヴァはすぐに返金しようとするが、マディの提案で、そのお金を使ってバカンスへ出かけることに。保険会社の職員ヴェスプッチは、間違えた保険金の回収のため、エヴァたちの後を追うが……。エヴァをマクレーン、マディをラングが演じ、エヴァの生真面目な娘役でデミ・ムーアが共演。