新しい亀裂の筋と氷がせり上がりる御神渡り現象が確認された=長野県下諏訪町赤砂崎で2018年1月29日午後、宮坂一則撮影 29日朝、全面結氷した諏訪湖にはうっすらと雪も積もったが、数日間続いた厳しい寒気が緩み、最低気温は氷点下4.7度だった。長野県下諏訪町赤砂崎では氷の割れ目がくねくねと岡谷市方面に筋状に伸び、氷がせり上がる御神渡(おみわた)り現象が新たに確認されるなど、5季ぶりの出現に期待が高まっている。
御神渡りの出現を監視する八剱(やつるぎ)神社(諏訪市小和田)の宮坂清宮司(67)と氏子総代は舟渡川河口の氷上で、氷斧(こおりよき)で三角形に氷を割って厚さを確認。岸辺で5.5センチ、10メートル沖合で5センチだった。
宮坂宮司は「最近は(東西の)横の筋が多く、(御神渡りの認定に必要な)南北の筋が確認できない」。今後について「赤砂崎にある長い筋がつながっていけばいい。1週間が勝負で、御渡りは必ずできると思う。(2月3日の)節分過ぎかもしれませんね」と今季初めて時期を明言した。
長野地方気象台によると、30日朝の諏訪市は氷点下7度、日中は2度の予報になっている。【宮坂一則】