阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
  1942年生まれが東京都江戸川区から。

映画「PERFECT DAYS」を見ました。  同じように過ぎる毎日でも 生きていくのに同じ日は一日もない

2024年11月06日 | 音楽・絵画・映画・文芸

Pale Blue Eyes - Velvet Underground // Perfect Days Edit

都内の公園内の公共トイレを清掃することを仕事にしている初老に差し掛かっている男、平山の日々を描く映画。彼はスカイツリーが見える長屋に一人で住んでいる。

 何ときっちり仕事をする人間なんだ。誰も見ていない、誰のチエックもない。しかし彼は彼の仕事を隅から隅まで完全にやり上げる。全くの当然の我が身のおこないとして。

朝の缶コーヒーも昼のコンビニのサンドイッチも 行きつけの銭湯も 風呂上がりで行く上野の地下の居酒屋の一杯も 毎日全く判で押したように同じ。そういう毎日。

人は群れの動物だが 人間としてはただの群れの一員だけでは生きていない。彼は彼なりの好き嫌いや していいことや してはいけないことの物差しを持って生きる。

 それを持っている個だけが 動物ではなく人間として生きる。 彼には口をきいたことはないが目で挨拶する同じ時空を共有する知り合いが何人もいる。

平山は毎日公園の木を見あげる。木漏れ日があるとフィルムカメラを取り出してそれを撮る。その時の彼の嬉しそうな表情が何とも言えない。

(私も時々同じことをしてブログにアップするので驚き嬉しかった。)

彼は自分の毎日の生活の中で 小説やエッセイの読書の時間を欠かさない。そして車に乗っている間 ずっとカセットテープで英米の懐しい曲を聞く。

 少しずつ彼の個人史が明らかになっていく。

生きていく中で彼は自分と誰かを比べるということは全くない。そして彼は彼の日々を今日も他の誰でもない平山として生きていく。

 

 映画を見終わったとき 映画の題名の意味が分かったような気がした。  

映画は隅田川にかかる高速道路を俯瞰したドローン画面で捉えた平山の軽四輪が走る場面が何回も出てくる。

阿智胡地亭が暮らしている中で見たり歩いたりするエリアにも重なるが、高速道路の上空からの 

東京の東部のあちらこちらの街並みのシーンは初めて見るアングルが新鮮だった。

 

 映画を見た日比谷のTOHOシネマズシャンテは既に一日一回だけの上映になっていたが それでも20人ほど観客がいた。

ブログ「 神様がくれた休日 (ホッとしたい時間)」(click)  さんのこの映画のエントリーを見てあっそうだと慌ててネットで上映館を探して見ることが出来た。

見るつもりでいた映画だったのに うっかり見過ごすところだった。

PERFECT DAYS 公式サイト

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映画コムサイトから引用

解説

「パリ、テキサス」「ベルリン・天使の詩」などで知られるドイツの名匠ビム・ベンダースが、役所広司を主演に迎え、

東京・渋谷を舞台にトイレの清掃員の男が送る日々の小さな揺らぎを描いたドラマ。2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で

役所が日本人俳優としては「誰も知らない」の柳楽優弥以来19年ぶり2人目となる男優賞を受賞した。

東京・渋谷でトイレの清掃員として働く平山。淡々とした同じ毎日を繰り返しているようにみえるが、彼にとって日々は常に新鮮な小さな喜びに満ちている。

昔から聴き続けている音楽と、休日のたびに買う古本の文庫を読むことが楽しみであり、人生は風に揺れる木のようでもあった。

そして木が好きな平山は、いつも小さなフィルムカメラを持ち歩き、自身を重ねるかのように木々の写真を撮っていた。

そんなある日、思いがけない再会を果たしたことをきっかけに、彼の過去に少しずつ光が当たっていく。

東京・渋谷区内17カ所の公共トイレを、世界的な建築家やクリエイターが改修する「THE TOKYO TOILET プロジェクト」に賛同したベンダースが、

東京、渋谷の街、そして同プロジェクトで改修された公共トイレを舞台に描いた。

共演に新人・中野有紗のほか、田中泯、柄本時生、石川さゆり、三浦友和ら。カンヌ国際映画祭では男優賞とあわせ、キリスト教関連の団体から

人間の内面を豊かに描いた作品に贈られるエキュメニカル審査員賞も受賞。また、第96回アカデミー賞の国際長編映画賞にノミネートされた。

2023年製作/124分/G/日本
配給:ビターズ・エンド
劇場公開日:2023年12月22日

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映画『PERFECT DAYS』役所広司演じる“平山”のカセットテープコレクション【劇中曲リスト】

【こんなふうに生きていけたなら】映画『PERFECT DAYS』PLAYLIST

全ての歌詞の和訳はこちら。

映画「PERFECT DAYS」平山のカセットテープコレクション | 自ら学ぶ力を育てるための情報を更新 | 名古屋で自己学習力を高める塾をお探しなら寺子屋塾

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「PERFECT DAYS」 撮影地19箇所、映画ストーリーをそのまま再現: フィルム写真とThe Tokyo Toiletプロジェクト

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デーブ・ロバーツ監督がムーキー・ベッツの番組でヤンキースとのWS対戦の経過を辿る。YouTube

2024年11月06日 | SNS・既存メディアからの引用記事

大谷翔平とデコイ、特別なコンビ!デコイがマスコットになれる日も近い!?ドジャースWSランの秘密!デーブ・ロバーツがムーキーの番組で明かす秘話!【海外の反応】【日本語翻訳】

デコピンの存在の大きさを熱弁するベッツとロバーツw「デコピンのおかげで翔平は自然体でいられる。」【日本語字幕】

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11月05日に目に留まったSNS・メディアの記事

2024年11月06日 | SNS・既存メディアからの引用記事

いずれも画像をクリックすると本文全文に飛びます。

 

 

 

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東日本大震災が起こった翌年の [ 2012年10月04日(木)の阿智胡地亭の非日乗ブログ ] 再掲載

2024年11月06日 | 東日本大震災ブログ
2012年10月04日(木)
不法編入は「重大な誤り」 尖閣、米紙に総領事館反論   東京新聞
2012年10月3日 14時12分

 【ニューヨーク共同】ニューヨークの日本総領事館は2日、沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)をめぐり、米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)のオピニオン欄に「日本が不法に編入した」との台湾の研究者の投稿が掲載されたことに対し「重要な誤りがある」との反論を川村泰久首席領事名で投稿した。

 台湾の研究者の投稿は先月19日に同紙電子版に掲載され、日中の記録を引用しながら「日本政府は、1895年の釣魚島・尖閣諸島の不法編入の背景にある重要な歴史的事実をはぐらかし続けている」と指摘。同紙コラムニストのニコラス・クリストフ氏は「日本の学者は反論を」と促した。

2012年10月4日 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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中国の対日報復は市民弾圧と同根 米紙が指摘   東京新聞
2012年10月3日 17時23分

 【ニューヨーク共同】米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は3日までに、沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)国有化後の日本製品に対する通関検査強化など中国による経済報復とみられる動きについて「北京の貿易いじめ」と題する社説で、共産党が反体制派市民を弾圧する手法に似ていると指摘した。

 社説は、どんな国でも外交的な優位を得るためある程度「経済的威圧」を利用するが、各国間の協定などを守った上で行うのが通例とした上で、中国の経済報復には明確なルールがなく「気まぐれに適用される」と分析した
2012年10月4日 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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米軍機 目撃・苦情が6倍    中国新聞

 島根県西部で相次ぐ米海兵隊岩国基地(岩国市)米軍機の低空飛行について、県は3日、1~6月の目撃と騒音苦情の件数が前年同期比で約6倍の336件に上ったことを明らかにした。

県は11月にも西部3市2町の計9カ所に1台ずつ騒音測定器を設置。訓練中止の要望に向け、被害の実態を客観的なデータで裏付ける。

 目撃・苦情件数は1~6月の182日間のうち、約4割の79日(前年比2・5倍)で3市3町の職員と住民から寄せられた。

エリアは県西部に集中。浜田市が最多の197件と全体の58・6%を占め、邑南町51件(15・2%)江津市42件(12・5%)益田市35件(10・4%)川本町8件(2・4%)飯南町3件(0・9%)だった。

 急増の要因を県は「市町による情報収集の強化に加え、訓練自体が増えている可能性もある」とみる。

国を通じて米軍に引き続き訓練中止を訴えるため「説得力のあるデータを根拠として示す必要がある」(消防防災課)として、測定器設置を決めた。事業費は数百万円を見込む。

2012年10月4日 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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福島、震災関連死1000人超 避難先の変更影響か  河北新報
2012年10月04日木曜日

 東日本大震災で、福島県の災害関連死者数が1104人(9月14日現在)に上ることが3日、県の調べで分かった。

宮城県の799人(8月末現在)の約1.4倍、岩手県の305人(同)の約3.6倍に当たる。

福島第1原発事故に対する精神的な不安や断続的な避難場所変更の影響があったとみられる。

 福島県によると、市町村別の死者数は南相馬市が317人で最多。双葉郡8町村で計610人、いわき市100人、飯舘村38人、相馬市17人などと、避難区域の集中する浜通り地方の犠牲者が多い。全県的には8月に1000人を突破した。

 復興庁が8月にまとめた震災関連死に関する報告によると、福島県での関連死の原因は「避難所生活での肉体・精神的疲労」「避難所への移動中の肉体・精神的疲労」が約3割ずつを占めた。報告は原発事故による複数回の避難が響いたと指摘している。

 宮城県は仙台市が237人で最も多く、石巻市220人、気仙沼市99人、東松島市61人、南三陸町20人、女川町19人と続く。岩手県は釜石市80人、大船渡市62人、山田町44人、大槌町35人、陸前高田市33人、宮古市27人、一関市11人など。

 3県の合計は2208人に上る。3月末時点では1590
人で、半年余りで約1.4倍に増えた。
福島県避難者支援課は「災害弔慰金の支給事務を担う市町村からは、審査待ちの弔慰金申請が多数あると聞いており、関連死者数はさらに増えるだろう」と話している。

☆この事実があっても、原発事故では死んだ人はいないと未だに公言する原子力ムラの雇用人が多くいる。
2012年10月4日 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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巨額の予算が水泡に帰した事故対策システム

原子力防災技術者が語る福島原発事故の深層(その1)

一部引用・・

その内容は、松野さんの話に負けず劣らず衝撃的だった。3.11当時の政府の失敗や隠蔽、事故調査委員会の調査不足など、まだ表に出ていない話がごろごろ出てきたからだ。要旨を先に述べる。

(A)ERSSがダウンして原子炉のリアルタイムのデータが取れなくても、そういう場合のバックアップシミュレーションとして「PBS」(プラント解析システム:Plant Behavior System)が用意されていた。原子力安全・保安院に担当する部署があった。

(B)PBSは、福島第一発電所の原子炉別に(事故のあった1~4号機も)事故のパターンによってメルトダウンや放射能放出量の予測を済ませてデータベースとして記録している。それをDVD-ROMに記録してある。普通のウィンドウズパソコンで計算できる。

(C)PBSを起動して計算したデータを使えば、SPEEDIを動かすことができた。放射能雲が流れる方向や距離を予測できた。住民の避難に使えた。

(D)原子力安全・保安院はPBSとSPEEDIを連動して使わなかったか、使ったがそのデータを公表しないか、どちらかである。「意図的に使わなかった」のか「使おうとしたが、接続できなかった」のか、など理由は不明である。

(E)原子力安全・保安院はPBSの存在について積極的には言及していない。公表しない。理由は分からない。

(F)しかし、原子力安全・保安院は間違いなくPBSの存在を知っていた。しかも、起動していた。証拠は、3月11日に動かした予測結果を首相官邸に報告したことが分かっていることだ。福山哲郎官房副長官(当時)は「(3月11日午後10時44分、保安院が)『福島第一 2号機の今後の進展について』と題するペーパーを官邸の危機管理センターに報告した。それはプラント解析システムによって今後、2号機がどうなっていくのかを予測していた」と明記している(『原発危機 官邸からの証言』福山哲郎著、ちくま新書、46ページ)。住民避難に使わなかった。

(G)国会事故調査委員会の最終報告書はPBSの存在すら指摘していない。ERSS/SPEEDIの機能について熟知した形跡がない。住民避難の失敗について、責任がどこにあるのか、まだ調査が足りない。

(H)福山官房副長官(3.11当時)も、烏賀陽とのインタビューで、PBSの存在や機能を知らなかった。「SPEEDIは原子炉のリアルタイムのデータがないと動かない・役に立たない」と誤解したままだった。SPPEDIを動かすことができるPBS=自著に出てくるプラント解析システムとは理解していなかった。当時、菅直人首相の補佐官だった細野豪志衆議院議員の回顧録『証言』(講談社)でも、細野氏はこうしたPBS~ERSS/SPEEDIの機能について触れていない。知らないままの可能性が高い。

 政府の失敗や隠蔽を示唆する重要な内容なので、注釈をはさみながら、永嶋さんとの一問一答をそのまま3回にわたって収録する。

シビアアクシデント発生時の分析と検証は行われていた
──原発事故時の予測システムの開発に関わられた経緯を教えてください。

 「私は元々通産省の外郭団体『原子力発電技術機構』で働いていました。1995年ごろからPBSの話も出ています。その開発をしていました」

全文はこちら
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予防原則と被曝      武田邦彦
放射線と被曝の教室(6) 予防原則と被曝

 NHK教育チャンネルが2012年9月に報道したチェルノブイリ(2)は、被曝地ベルラーシの医師達の診察と治療を中心とした構成でした。多くの人が映像を見たと思われますが、低線量の被曝によって20年後になっても甲状腺ガン、免疫不全などの多くの病気で苦しんでおられることが分かります。

これに対して診察を担当した医師達は「国(ソ連政府)が1年5ミリまでの被曝は安全だ」と言ったことを信じたことが悔やまれる」と述懐していました。もともと学問的に分かっていることは少なく、人間は間違いばかりをしてきたのです。大勢の人が被曝したのは広島・長崎が最初で、チェルノブイリが2番目ですから、被曝と健康に関する私たちの知識はとても少ないのです。

ところでこの番組はNHKとしては珍しく中立的な放送をしたのですが、放送全体にわたってもっとも重要な点が不足していました。それが「予防原則」です(放送しなかったのは故意ではなく、知識不足と考えられます)。

・・・・・・・・・

私たちの科学は人類に良いこともしてきましたが、同時に取り返しのつかない災厄ももたらしました。その一つが「科学の産物による病気」です。その典型が「水俣病」や「四日市ぜんそく」でした。このブログでも何回かこの2つの事件を執筆しましたが、二つとも「当時の科学では意外な結果」でした。

水俣病は水銀がサカナの体の中で有機水銀に変わり、それが人間の脳神経を冒した事件で、小さい子供さんなど1万人を超える方が犠牲になりました。また四日市では煙突からの亜硫酸ガス(二酸化硫黄)がぜんそくをもたらし、これも大勢の人の幸福な人生を奪ったのです

続きはこちら
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