親しい知人から「へそまがり」と言う京都・城陽酒造の3年古酒を貰ったところだったので持ち込んだら、日頃あんまり飲まない女将が「私にぴったりの名前ね、一杯もらおかな」とぬる燗を猪口一杯飲みました。「いいお酒はスーッと体に入っていくネ」とおいしそうに飲み干しました。
日本酒で3年寝かせた古酒をウリにしているのは珍しいけど、やはりコクのあるいいお酒でした。女将のアテは鰻の白焼きと三つ葉、高野豆腐、カシワの卵とじと漬物でした。
ところで沖縄の泡盛も3年物から古酒(クース)言うのだそうです。
那覇市のメインストリート「国際通り」に面した牧志交番のすぐ横から直角に20mほど入ったところに、そのお店“小桜”があります。昭和30年に先代が開業して以来52年目になるとのことで、那覇で一番古い小料理屋さんです。創業以来店構えを変えていない理由は、ウチナンチュウの古いお客さんの変えないで欲しいという要望や、ヤマトンチューのリピーターのいつ来てもあの小桜に来たと思いたいという希望を考えたオバアや大将の思いからのようです。
今回ご縁があって、店をお訪ねし大将の中山孝一さんお勧めの‘泡盛’の名酒のいくつもの銘柄を6時間ほど次々楽しみつつ、島ラッキョウから始まりソーメンチャンプルで〆る小桜特製料理の数々をたっぷり食べました。出てくる料理は沖縄料理をベースにしながら、食材や調味料の入手先を選び、どの料理も調理に工夫がこらされ小桜オリジナルと言えるもので、深夜に店を出るとき「ああ、今晩は旨いものを食わせてもらった!」と思いました。今回も頂いた豆腐窯とソーメンチャンプルのことを民宿をされている方が画像つきでこちらにも書かれているので、クリックしてお読みください。
飲むにしろ食べるにしろ、この店にいけばいつでも選ばれた泡盛と旨い料理を堪能できると思います。那覇に行かれたらお立ち寄りをお勧めします。
“小桜” 沖縄市牧志3-12-21 電話098-866-3695
これはおいしく食べた料理の一部です。
小桜の詳細はこちらにもあります。但しこの記事(2001年作成)に記載のお勧め泡盛は「春雨」になっていますが、現在の大将お勧めの泡盛は店の壁に看板が出ている“南光”です。次回以降に“南光”の醸造元見学なども掲載します。