これから楽しむのは、トマス・ツェートマイアーによる無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番です。このソナタ、ふつうアダージョでは、おだやかに淡々と音が積みあげられていき、高潮していくのですが、ツェートマイアーは、おだやかという感じではなく、かなり鋭く積みあげていく音楽づくりをしています。もちろん、鋭さだけでなく、柔らかさもあり、続くフーガなどは自由自在といったところ。使用楽器は、ソナタすから、ヨアネス・ウダルリクス・エベーレ(ヨーハン・ウルリヒ・エベーレ)のヴァイオリンで、録音は2016年録音です。
CD : ECM 2551(ECM Records)