今週後半きいてきたのは、サルヴァトーレ・アッカルドとヨーロッパ室内管弦楽団の「Johann Sebastian Bach: Violin Concertos Nos.1&2, Double Concerto」(PHILIPS 468 124-2)。このアルバムから、ヴァイオリン独奏のための協奏曲3曲のみを楽しんでおり、れからきくのはヘ短調のヴァイオリン協奏曲です。この協奏曲は、チェンバロ協奏曲第5番にもとづく編曲。編曲はアッカルドがおこなっています。有名な第2楽章のラルゴでは、アッカルドは豊かなビブラートとともに、旋律を長くなめらかに歌っており、その美質をいかんなく発揮しています。