先週からきいている、クリストフ・ルセの「Bch: The Complete Toccatas」。このアルバム(2020年録音)から収録順にきいており、これから楽しむのは嬰ヘ短調のトッカータ(BWV910)です。いかにもトッカータという導入部のあと、対照的なゆるやかな部分でつなぎ、第1のフーガ、さらにつなぎの部分のあと半音階的主題の第2のフーガでしめくくられます。解説のペーター・ヴォルニーによれば、1710年ごろに作曲されたということ。なお、ルセの使用楽器は、作者不詳のジャーマン・チェンバロ(個人所蔵)です。
CD : AP275(Aparte Music)