今週ここまできいてきたのは、モーリス・シュテーガーとラ・チェトラ・バロックオーケストラ・バーゼルの「A Tribute to Bach」(2021年録音)。アルバムは、フルート・ソナタやオルガン用のソナタなどの原曲をリコーダー用に編曲した作品を収録していますが、アルバム中ただ1曲、これからきくチェンバロ協奏曲第6番(BWV1057)は例外。といっても同曲は、ブランデンブルク協奏曲第4番からの編曲なわけですが、いずれにせよ、この協奏曲では2本のリコーダーが必要で、シュテーガーのほか、クラウディウス・カンプが吹いています。使用楽器はF管のアルト・リコーダーで、このアルバムのほかの楽器と同じく、エルンスト・マイヤーが製作したものです。なお、マイヤーは2016年に死去しており、マイヤーリコーダー社は父を継いでジョエル・マイヤーとマドレーヌ・イムベックが経営しています。
CD : 0303072BC(Berlin Classics)