今日もきくのは、ピーター・クロトンの「Bach on the Italian Lute」。これから楽しむのはト短調のリュート組曲(BWV995)で、これは無伴奏チェロ組曲第5番(ハ短調)を原曲とするバッハの手になる編曲です。自筆譜には「シュースター氏のためのリュート曲」とあり、シュースター氏とはライプツィヒの商人ヤーコプ・シュースターとの説(ハンス・ヨアヒム・シュルツェ)があります。ちなみに同曲は、リュート奏者でシュースターとも知己であったアーダム・ファルケンハーゲンによるとされるタブラチュア譜でも伝承されています。
CD : GMCD 7321(Guild)