毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




今週きいていくのは、シュ・シャオメイによる「6曲のパルティータ」(MIRARE MIR156)です。シャオメイは、1949年生まれののピアノ奏者で、このブログでも、「シュ・シャオメイによる『ゴルトベルク変奏曲』(映像作品)」を楽しんでいます。ここできく「6曲のパルティータ」は1999年の録音で、第4番(ニ長調)、第1番(変ロ長調)、第5番(ト長調)、第2番(ハ短調)、第3番(イ短調)、第6番(ホ短調)の順に収録。前半の長調、後半の短調と、それぞれ3曲ずつまとめられています。これからきくのは収録順どおり第4番。序曲に続く舞曲は、アルマンド、クーラント、アリア、サラバンド、メヌエット、ジーグです。第4番からアルバムを開始しているのは、この「序曲」をアルバム全体の序曲とみなしてのことなのでしょう。

MIR156

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復活節前第9日曜日(四旬節前第3日曜日)にきくのは、フリッツ・ヴェルナーたちによるカンタータ「われは神の御胸の思いに」(ERATO 2564 61401-2)。このカンタータは1725年1月28日に初演された、パウル・ゲールハルトの同名コラールにもとづくコラール・カンタータです。ヴェルナーの録音は1972年。すでに録音から半世紀が経過したということになります。同じ時代のカール・リヒターほどの芸術性や鋭さはなく、当時の日常的バッハを感じさせる録音です。管弦楽と合唱は、ハイルブロン・ヴュルテンベルク室内管弦楽団とハイルブロン・ハインリヒ・シュッツ合唱団。独唱は飯山恵巳子、バルバラ・シェーラー、テオ・アルトマイヤー、ブルース・アーベルです。

2564 61401-2

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昨日に続き今日もきくのは「ゴルトベルク変奏曲」で、今日これから楽しむのは、イルマ・イサカーゼによる録音(OEHMS CLASSICS OC 628)です。イサカーゼは1976年生まれのジョージアのピアノ奏者。「ゴルトベルク変奏曲」は2004年に録音されています。この録音をはじめてきいたとき、アリアでの装飾の多さにちょっと驚かされましたが、違和感があるというほどではありません。ほどよい「ゆらぎ」もあり、ピリオド・アプローチを意識しているようにも思えます。「グールドの再来」と評されているようなのですが、きいていてグールドを想起させるようなところはありませんでした。

OC 628

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祝日の昼下がりにきくのは、ガイル・ベ(ギル・ベ)による「ゴルトベルク変奏曲」(fonè SACD223)。ベは1994年、オランダ生まれのピアノ奏者。この「ゴルトベルク変奏曲」がファースト・アルバムだそうで、録音は2019年、ミラノでおこなわれています。使用楽器については記載はありませんが、ウエブサイトのフッターに「Bösendorfer Artist」とあるので、ベーゼンドルファーを弾いているとみられます。かなり装飾が多めで、おもしろくきかせます。

SACD223

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先週から楽しんできた、イザベル・ファウストとベルリン古楽アカデミー(AAMB)による「ヴァイオリン協奏曲集」(2017年録音)。今週も収録順にきいており、これから楽しむのは2つのヴァイオリンのための協奏曲(BWV1043)です。ファウストたちの演奏は、表情豊かでじつにいきいきとしたもの。急速楽章はテンポが速めですが、まったく粗さはありません。ヴァイオリン独奏はファウスト(ヤコブ・シュタイナー)とAAMBのリーダー、ベルンハルト・フォルク(南ドイツ無銘)です。

CD : HMM 902335.36(harmonia mundi)

HMM 902335.36

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今宵楽しむのは、フェリックス・コッホ指揮、ノイマイヤー・コンソートによる、テレマンの「序曲-組曲 イ短調 TWV 55:a2」です。この曲は「Telemann Ouvertüren-Suiten」(CHRISTOPHORUS CHR 77412)に収録されており、2016年の録音。日中、バッハのシンフォニア(BWV1045)をきいたので、それつながりです。どこがつながっているかといえば、どちらも協奏曲とはされていませんが、協奏的楽器が華々しく独奏するところ。テレマンの序曲-組曲は実質的にリコーダー協奏曲で、ここではケルスティン・ファールが吹いています。CDには4曲の序曲-組曲が収録されていてどれも楽しめますが、中でもこの曲は彫りが深く名曲といえるでしょう。じっさいに、録音も多いですね。

CHR 77412

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イザベル・ファウストとベルリン古楽アカデミーによる「ヴァイオリン協奏曲集」(2017年録音)。先週より収録順に楽しんでおり、これからきくのはニ長調のシンフォニア(BWV1045)。この曲は失われた教会カンタータの導入楽章で、3本のトランペット、ティンパニ、2本のオーボエ、協奏的ヴァイオリン、2部のヴァイオリン、ヴィオラと通奏低音という編成をとっています。長さはこのシンフォニアのほうがずっと短いですが、管弦楽組曲第3番の序曲と同じような趣向の曲です。ヴァイオリン独奏はファウスト。使用楽器はヤコブ・シュタイナーです。

CD : HMM 902335.36(harmonia mundi)

HMM 902335.36

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これから楽しむのは、イザベル・ファウストたちによるヴァイオリン協奏曲第1番(BWV1041)。これまでと同じく、ファウストが2017年に録音した「ヴァイオリン協奏曲集」に収録されたものです。ヴァイオリン独奏はもちろんファウストで、ベルンハルト・フォルクをリーダーとするベルリン古楽アカデミーとの共演です。

CD : HMM 902335.36(harmonia mundi)

HMM 902335.36

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先週からきいている、イザベル・ファウストとベルリン古楽アカデミーによる「ヴァイオリン協奏曲集」。今週はのこり4曲をひき続き楽しみます。これからきくのはト短調のヴァイオリン協奏曲(BWV1056R)。原曲はチェンバロ協奏曲第5番(BWV1056)で、再構成にあたっては原曲ヘ短調がト短調に移調されています。ここできくヴァイオリン協奏曲としての再構成のほか、オーボエ協奏曲として再構成されることもあり、どちらにしろ魅力的な協奏曲です。ヴァイオリン独奏はファウストで、使用楽器はヤコブ・シュタイナー。録音は2017年です。

CD : HMM 902335.36(harmonia mundi)

HMM 902335.36

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今日は顕現節後第5日曜日なのですが、この日のためのカンタータは伝承されていません。そこで、その替わりにマリアの潔めの祝日(2月2日)のためのカンタータをきくことにします。この祝日のためのカンタータは、5曲が伝承されており、手持ちも豊富です。その中でも「われは満ち足れリ」(BWV82)は特に人気があり、録音も多数。初演は1727年で、そのさいはバス独唱、オーボエ独奏、そして弦楽と通奏低音という編成でした。歌唱声部をソプラノ、アルトに、オブリガート楽器をソプラノに替えた異稿もあり、また「アンナ・マグダレーナ・バッハのためのクラヴィーア小曲集」にも第3曲のアリアが記入されていうことから、教会でも家庭でもくり返し演奏されたことがうかがえます。これからきくのは、ダミアン・ギヨン(カウンターテナー)、パトリック・ボージロー(オーボエ)、ル・バンケ・セレストの録音(2018年)です。

CD : Alpha 448(Alpha)

Alpha 448

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これから楽しむのは、オーボエとヴァイオリンと通奏低音のためのトリオ・ソナタです。原曲はオルガンのためのソナタ(BWV527)で、原調のままニ短調で再構成されています。レギュラーできいているイザベル・ファウストとベルリン古楽アカデミーによる「ヴァイオリン協奏曲集」(2017年録音)に収録されたもので、独奏は、オーボエがクセニア・レフラー、ヴァイオリンがファウストです。

CD : HMM 902335.36(harmonia mundi)

HMM 902335.36

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収録順に楽しんでいる、イザベル・ファウストとベルリン古楽アカデミーによる「ヴァイオリン協奏曲集」(2017年録音)。これからきくのはイ短調の序曲(BWV1067)です。序曲というとわかりづらいのですが、管弦楽組曲第2番の初期稿で、フルートの登場しない初期の異稿ということ。実質的にはヴァイオリンを独奏楽器とする協奏曲で、近年は録音も増えています。

CD : HMM 902335.36(harmonia mundi)

HMM 902335.36リン

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今夜、日付が変わるまえにきくのは、エンリコ・オノフリとイマジナリウムの「La Voce nel Violino」(Zig Zag Territoires ZZT071102)から何曲か。いまレギュラーできいているイザベル・ファウストの「ヴァイオリン協奏曲集」とのヴァイオリンつながり、ということです。ファウストのような、モダンの一流奏者のピリオド・アプローチのレパートリーは、おそらくバッハかヴィヴァルディあたりまで。それを遡ることは積極的ではないと思われます。オノフリのCD(2006年)は、そうしった奏者があまり近づかない、クラウディオ・モンテヴェルディの同時代者の音楽で構成されています(おおむね17世紀前半でフランチェスコ・マリア・ヴェラチーニをのぞく)。ヴァイオリンが歌い、語る音楽は声とかさなるもので、華麗なパッセージさえも共有のものといえます。艶やかで、繊細で、多色なオノフリのヴァイオリンは、深夜には刺激的かもしれません。

ZZT071102

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これから楽しむのは、イザベル・ファウストとベルリン古楽アカデミーによる、オーボエとヴァイオリンのための協奏曲(BWV1060R)です。この協奏曲は復元協奏曲の中でも人気があり、録音も多数あります。2台のチェンバロのための協奏曲第1番(BWV1060)が原曲で、再構成にあたってニ短調に移調されることもありますが、ここではそのままハ短調です。ヴァイオリン独奏はもちろんファウストで、オーボエ独奏はクセニア・レフラー。録音は2017年です。

CD : HMM 902335.36(harmonia mundi)

HMM 902335.36

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イザベル・ファウストとベルリン古楽アカデミーによる「ヴァイオリン協奏曲集」(2017年録音)。これからきくのはハ長調のトリオ・ソナタです。原曲のオルガン用のソナタ(BWV529)から、2つのヴァイオリンと通奏低音用への編曲で、ファウスト(ヴァイオリン)、ベルンハルト・フォルク(ヴァイオリン)、ヤン・フライハイト(チェロ)、ラファエル・アルパーマン(チェンバロ)による演奏です。両端楽章はキビキビしたかなり速いテンポですが、弾きとばしているという感じではありません。音楽がじつにいきいきしています。

CD : HMM 902335.36(harmonia mundi)

HMM 902335.36

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