今日これから楽しむのは、シモン・ピエール・ベスティオンとラ・タンペートによるパッサカリアとフーガ(BWV582)です。同曲はベスティオンたちが2022年に録音した「Bach minimaliste」に収録。いうまでもなくパッサカリアとフーガはオルガン曲ですが、アルバムでは弦楽アンサンブルによって演奏されています(編曲はベスティオン)。パッサカリアとフーガは、オットリーノ・レスピーギやレオポルド・ストコフスキーによる、こってりした管弦楽編曲もきくことができますが、ベスティオンたちのものはそれとは一線を画した、すっきり、美しいもの。なお、録音にはヴァイオリン奏者の依田幸司が参加しています。
CD : Alpha 985(Alpha)