昔は甚句の事を型と呼んでいて、土俵の上で、攻める型、守る型を見せながら唄っていたそうです。
現役力士では、春日錦が有名。(7月場所、里山に押し出しで敗れた)
6~7人の力士が土俵上輪になって、化粧廻しを締め、手拍子、足の音頭に合わせて唄っていました。
昔、歌謡曲を聴いているところを人に見られるのがはずかしい時期がありましたが、相撲甚句が好きになってしまいました。
デーモン小暮閣下も相撲甚句をこよなく愛していらっしゃる。
独特の節回しと七五調の歌詞に、しみじみとした哀愁が感じられ、無骨な力士のユーモアにも、情緒があり、シマ唄とはちがいますが、どこか郷愁の念をいだかせます。相撲フォークソングです。
徳之島のことを見事に歌いあげた歌詞は、録音すればよかったと後悔しました。
写真上左は島虎さん、引退して、地元力士として初日、5人抜きに出場したときは、会場からシマトラコールがおこるほどの人気、徳之島伊仙町の出身で十数年間、大相撲の力士だった。化粧回しを着け、北桜のとなりで唄っています。相撲界のきずなの深さを感じました。