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大相撲春場所、里山6連勝、旭南海3勝目

2007年03月16日 | 大相撲

音あり、

大相撲春場所は6日目です。

○里山(6-0) 寄り切り 白露山(2-4) 
○旭南海(3-3)押し出し 北勝岩(1-5)

明日7日目の相手
里山-豊響(山口県下関市)過去一年 0-0
旭南海-安壮富士(青森県西津軽郡)1-1 

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日本式でいえば白露山は、里山と同学年です。

189センチの白露山。

立ち合い
カチ上げる力は、強力でしたなあ。

里山、一発で吹っ飛びます。

幕内定着が長い力士の立ち合いは、やはり違います。

しかし、実はこれは、里山攻略法として、かならずしも有効ではありませんでした。(オジヤマ氏は教えない)

里山の、理にかなったヒジョーにうまい、取りくちを全世界の相撲ファンの皆様にごらんいただくため、超ハイスピードのVTRが角度を替え、二度にわたって再生されました。

まづ、立ち合いの瞬間から見ていただきます。

里山の目線は前を向き、相手をよくみていますね。
これは、先場所までは、あまりなかったですね。

白露山が、吹っ飛んだ里山に繰り出した一発目の突きは、頭を低くした里山に、簡単にさえぎられます。上から下へでは、あまり効果がありませんね。

俵に足のついた里山は、そこから直ぐに、相手のお腹のあたりにタックルするようにして、白露山の右足をとりにいきます。
この動きの早さが今日の勝因です。

足が前に出ることによって、相手の足元に、里山は密着するわけです。
小さい相手に、足元にまとわりつかられるという事は、手足の長い白露山にとっては、攻守ともに、ヒジョーにやりにくい体勢です。

里山は、こうして今場所、北桜、豊桜、寶智山といった長身力士に、ほとんど何もさせずに、見事に破っているわけです。
小さい体を有利に生かしているわけです。

さて、二度目のVTRでは、里山の左手にご注目下さい。

白露山が右足を取られバランスをくずすと、里山は、白露山のまわしをとります。左下手です。
腕は、まわしを這うように結び目の後ろまで伸びます。

これで、さらに相手に密着し、相手の重心とバランスを支配するわけですね。

この左下手は、同時に里山の命綱でもあるわけですから、最後まで離すわけにはまいりません。

そして里山、十分に腰を落とし、足のひざも巧みに使いながら、大きな白露山を右に大きく振ります。

が、さすが、白露山、ここは持ちこたえます。

そして白露山は、腕力にものをいわせ、里山の両腕を強引に締め上げます。

そのとき、里山は、巧みに上半身を反らしながら腰を落とし、相手に下半身を密着させるようにして、懸命に、うまーく、相手の力をそぎます。

それだけではありません、そうしながら、右手を引き抜きにかかります。

右手を引き抜くと同時に、すばやく体を入れ替え、命綱の左で、もういちど白露山を土俵際に振り放します。

最後の「寄り切り」の決まる瞬間の里山の腰の動き、足の運び、肩の入れ方、スピ-ド、ヒジョーに合理的な動きです。

大リーグで活躍するイチローのような里山の相撲は、NHK「幕内の全取り組み」で世界中の人々にご覧いただけます。ヨーロッパではユーロテレビです。東京では総合とBShiです。

鮮明な画像でご覧下さい。

花道をさがる里山をカメラは追います。
今日は、なおも追います。
花道の奥にもカメラ。
大きな歓声のなか、息を切らした里山が人垣から出てくるところを
正面からアップで捉えました。

売店の横を通り、支度部屋のほうに消えるまで追います。
十両では、ないことです。

そのとき、ベテランの岩佐アナウンサーはこう言った。
(時間がないので以下は要約です。)

「赤木名中学校(奄美市笠利町)から鹿児島商業、さらには日本大学へ進んで技を磨いた里山・・・・

把瑠都休場で、来場所十両からの再起となるなか、里山が尾上部屋を背負ってたつのことになるでしょう。