奄美 海風blog

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名瀬 林道の話 脱線 奄美方言「くぎうち」

2007年10月25日 | 奄美方言、俚諺、俚言

下の、ソクホー記事

つづきを書こうと思ったのですが、

途中で、話が脱線します。

====

名瀬湾は、

細長いUの字

の形をしていて、

その文字通り、北にひらいている。

国道と県道の

湾岸沿いの道路も
Uの字に走り、

Uの字の底のところから、
古仁屋(こにや)へ至る、国道58号線が、
南にのびてYの字になっている。

地図でみる

Yの字の外側には、山がせまり、わずかな平地に、コンクリートの住宅が、ぎっしり、ひしめいて、名瀬の街がある、
のが、ところどころ、山道の木々のすき間から、から見える。

おじさんは、そういうところ↓(下の記事のビデオ)
を、車でのんびり走っている。

名瀬の街を取り囲む、山の道は、街から、数分足らずで、尾根道に至り、あとは、起伏の少ない、なだらかな林道を走れば、
下のほうから名瀬の街の生活の音も時々聞えてくる。

名瀬の街が景気がよかったころ
トタン屋根の家のヤブシン(ヤーゴシレ)をする、おじさんたちの
槌音(つちおと)を聴くと、名瀬かミョーに、なつかしく、安心したものだったが、最近は、あまり聞かない。くぎも機械で打つらしい。いつか見た、たぶん親戚、近所どうしの大工のおじさんたちも、もう、引退したのだろうか。おじさんたちの仲間には、あまり大工仕事がうまくない、おじさんが、ひとりくらいは、いたものだった。

ここから話が脱線します。↓

金槌(かなづち) 
玄翁(げんのう) 
トンカチ(俗称)
ハンマー
なぐり (演劇などの舞台装置つくりで)

関東と関西で、ビミョーにちがうようだ。

金槌(かなづち)の方言表記は、かナズぃツぃ 発音を聴く

071025image トンカチとなぐりは、奄美では一般に使わない。

金槌(かなづち)のことを、釘打ち(くぎうち)とも言ったと思って、
おじさんは、調べた。

奄美の方言で、意外な、おもしろいことがわかった。

これは、他の地域でも言うのだろうか。

奄美方言音声データベース くぎうち

サツマイモを《背負いかご(テル)》にたくさん詰めるやり方。

まず、かご1杯にイモを詰めてから、その上にイモを釘で刺すように立てて並べて、それをさらに2段くらい積み上げ、落ちないように、ひもなどで、しばって固定する。

「イモが、クギウチ シュン シコ (釘うちするほど)とゥリョーて(獲れました)」などと使う。

うーム、感動したので、図示した。↑
絵は、おじさんは、ホントは、もっとうまいんですが(笑)単なる想像です(昔の)。

まあ、こんなことに感動する、おじさんは、もう、とし、ですかなあ。