奄美 海風blog

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ロシア文学者 昇曙夢(のぼり・しょむ 奄美・加計呂麻島出身) について調べた

2008年12月19日 | 歴史 民俗

奄美大島は広い。

東京23区より広いといえば、
驚く人も多い。

奄美大島 712.35km2
東京23区 621.81km2

今年はガソリン価格の高騰で、
ドライブ取材?を極力控え、
あたらしい本を買うのも極力控え、
以前に読んだ本を読み返し、そこからブログネタをさがす
倹約一石二鳥策をとったのだった。
おかげで『名瀬市誌』全3巻の通読にも成功した。

しかし、禁煙成功をいいわけに、
文庫本などは、以前読んだ本でも
字が小さいからと
けっこうあたらしく買い換えてしまった。
奄美関係のけっこう値段の高い本も買わざるをえなかった。

081219magazine

出席したわけではありませんが、以下 昇曙夢(のぼり・しょむ)googleについての勉強です。

ブログ検索をすると出席者のひとり方のブログを読むことができます。

そんななか写真の

記念誌

奄美群島日本復帰 全国奄美連合総本部委員長・復帰対策委員長
『昇曙夢 先生没後50年を偲ぶ会』議事録

は、40ページほどの小冊子ながら、
目からうろこ、本数冊分。本にしてほしい。

11月22日東京でおこなわれた偲ぶ会のようすは、奄美新聞(11/28)、南日本新聞(12/02)でも報じられた。

前回2003年の初めての墓参『没後45年祭』(南海日々新聞2003年11月15日付特別号)まで、
晩年の昇 曙夢が奄美諸島の復帰運動における本土での指導者として活躍したことは、地元奄美ではほとんど知られていなかったという事実にもおどろかされた。(地元と本土にいる奄美出身者の連携、協力が物事を成功に導くという教訓は今日にも生きるべきと冊子あとがき)

前回没後45年は、「復帰運動指導者」「ロシア文学者」がテーマだったが、今回は昇曙夢のもうひとつの側面「郷土史家」がとりあげられた。

奄美の郷土史のバイブル「大奄美史」googleの著述(1949 昭和24)のほか

歴史・文化遺産の保護、

島唄研究

新民謡の作詞(磯の松風 月の白浜)

名瀬町の骨格作りなどの

たくさんの業績に光があてられた。

多くの関係者、研究者から報告された昇曙夢のひとつひとつの業績の”現代性”に思いをいたす時、目からうろこが落ちる。

昇曙夢が愛聴した、しま歌のなかでも名曲中の名曲

『太陽(てぃだ)の落(う)てぃまぐれ節』

朝崎郁恵さんや、あのUAさんも歌っている。
検索して聴いてみるのもよい。

この記念誌は、国立国会図書館に納本され、永久保存措置がとられる見込み。
前回の記念誌はすでに、措置がとられていて、出席者の氏名など永久に保存されることになっているという。

国立国会図書館 検索のページに、
昇曙夢先生を偲ぶ会 議事録
と入力すれば書誌情報を見ることができる。

偲ぶ会の出席者には高齢の方が多く、若い研究者の出現が望まれている。このことは奄美研究の他の多くの分野についてもいえることではないだろうか。

======以下wikipedia などで調べました。

昇 曙夢(のぼり しょむ、1878年7月17日 - 1958年11月22)

略歴
1878年(明治11年)
奄美諸島加計呂麻島芝(現鹿児島県大島郡瀬戸内町芝 旧実久村)生まれ。
本名・直隆。

島の小学校を出ると鹿児島に行き、
鹿児島正教会に通い間もなく洗礼を受けた。

1886年、日本正教会の教育機関である東京の正教神学校(ニコライ神学校)に入学。
1903年、同校を卒業。
1904年、在学中から執筆した評伝『露国文豪 ゴーゴリ』を刊行。
卒業と同時に正教神学校講師として心理学・論理学を講じた。
1905年、大阪朝日新聞嘱託、ロシア事情を担当する。
1912年、陸軍中央幼年学校教授嘱託。
1915年、早稲田大学講師。日大講師
1916年、陸軍士官学校教授。
1923年、革命後のロシアを視察。
1946年、ニコライ・ロシア語学院長。
1949年、(昭和24年領統治下)『大奄美史-奄美群島民族誌』上梓
1955年、『ロシア・ソヴェト文学史』で読売文学賞受賞。

081219book ロシア文学者 昇曙夢&芥川龍之介論考 (-) 和田 芳英 (著)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)
ロシア文学が近代日本文学に重要な役割を果した事は学界の定説である。二葉亭四迷なきあと、明治末から大正時代には武者小路実篤が語るように「昇曙夢」の時代が確かにあったのである。宇野浩二広津和郎芥川龍之介等、大正・昭和の作家達に芸術家魂を吹き込み深甚な影響を与えている。更に魯迅も曙夢の著・訳書を購入し、重訳している。本書は奄美郷党は勿論、国文学者・ロシア文学者・比較文学者・スラヴ史研究者必携の基本図書となるであろう。