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ハチジョウカグマ(タイワンコモチシダ 台湾子持羊歯 )

2018年06月01日 | 植物

シダといっても美しい。
 
学校で習った陸上植物の3種 
★種子植物(裸子 被子) 
★コケ植物 
★シダ植物
のうち、シダ コケ植物と
種子植物との違いは種子によって繁殖し、花を形成するという点。
コケ植物との違いは維管束(液体(主に水や養分)の運搬と植物体の機械的な支持)を持つということ。
 
胞子によって増える植物であるということではシダとコケは共通点がある。
なんだか原始的である。

ハチジョウカグマ(タイワンコモチシダ 台湾子持羊歯 )
wikipediaに項目があるコモチシダ(シダ植物門 シシガシラ科コモチシダ属の植物で、常緑性の多年草)の変種として扱われることも、別種とされることもある。
 
違いは、コモチシダより一回り大きくなること、新芽が赤みを帯びること、下部の羽片が完全に裂けること、裂片の先端がより長く尖ることなどが異なる。
 
「ハチジョウ」は八丈だが「カグマ」の漢字表記は検索でいなかった。羊歯の古名。または方言という。

↑ 胞子嚢群 長さ2~5mm

↓新芽の鮮紅色も美しいが、これも山の中では印象的である。

山といっても近くに名瀬港が見える市街地のすぐ近くの林道脇だ。

葉は長さ2mに達するものもあり、林道路傍の車窓からもよく目立つ。

↑ 新芽

↑使い込んで表紙が取れて、本体も行方不明になっていたが探し出して調べた。本種は199頁にある。

ウェブでの同定は一抹の不安が残ったが、本書は、奄美大島でされた写真と、奄美出身の植物学者の監修になるもので

安心感がある。

琉球弧・野山の花―From Amami 単行本  – 1999/6/6
片野田 逸朗 (著),    大野 照好 (監修)
奄美大島はシダ植物が多いのかも知れない。本書に収録されているだけでザっと数えて48種もある。生育場所的にも観察は比較的容易で同定もそれほど難しくなさそうだ。
 
 
↑ 胞子を投げる シダの秘密
胞子のうが投げる胞子が前葉体になり、シダに成長していく。