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『奄美について・明治維新物語』 1993年

2015年12月14日 | 本と雑誌

 『奄美について・明治維新物語』  新村秀男著 1993 年
 私家版 B5版 251ページ

この本を見つけたは、ここ

奄美に関する本でいままで読んだ知識を手際よく整理することができる。
奄美入門にもいい本だろう。

★「奄美の地理」 は産業や動植物についてもページがさかれている。
★「奄美の歴史」 人類の祖先の話から始まり、日本史の中の薩摩、奄美、琉球。明治維新と奄美の砂糖はここで述べられる。
圧巻は「★「明治維新物語」だろう。薩摩藩の成立、欧米列強の進展は15世紀のヨーロッパ諸国の様子。
第3章「幕藩体制下の薩摩」では財政改革で奄美についてのなじみの記述。カントミの物語もここで述べられる。
第4章「幕末の嵐」では、斉彬に抜擢される西郷の本土での活躍と「奄美大島と西郷」
第5章「倒幕への道」は生麦事件 薩英戦争 「沖之永良部と西郷隆盛 」
鳥羽伏見の戦いへつづく維新史の重要な出来事のながれが簡潔で手際よく整理されわかりやすい。
最終第6章「近代国家の成立」も西郷を主に西南戦争まで述べられるが、複雑な事象がわかりやすく述べられている。

奄美の歴史についても著者の「主張」は抑えられ、それが新鮮だ。逆に幕末維新史全体のなかで際立つようだ。
これまで奄美抜きで西郷や維新史を理解してきたひとには、目からうろこがひとつ落ちることだろう。


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