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『日本のまつろわぬ民』 漂泊する産鉄民の残痕 [単行本(ソフトカバー)]

2011年07月03日 | 本と雑誌

110703_book_maturowanutami 日本のまつろわぬ民  漂泊する産鉄民の残痕[単行本(ソフトカバー)]

水澤 龍樹 (著)

5つ星のうち 5.0   (1 カスタマーレビュー)

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興味のある主題でもあり、写真や挿絵も多く、活字も大きいので一気に読んでしまったが、実は内容は高度であまり深く理解したとは言えない。

身近な民俗やおとぎ話の主人公や、秀吉 家康など歴史上の有名人まで歴史通好みの解釈は目からウロコが落ちる部分もあったが、初耳のことも多く、わからないなりにも、類書を多く読まなければ、と思わせる深い内容を感じた。

表紙の鬼の顔写真の光と影は、おそらく本書の内容に関係がある。さまざまな意味にとれるが、本書第一章は、「おとぎ話の敵役(かたきやく)として馴染み深い」、鬼の姿を見つめ直してみよう。じつは鎌倉、室町、江戸と幕府を開き、征夷大将軍として君臨してきた清和源氏の始祖が、まごうことなき鬼だったのである」から始り最後の14章も金属神の申し子としての桃太郎の鬼退治で終わるのである。最後のしめくくりはこうだ。

鍛冶・鉱山の知識と技術は、南方の植物である稲とともに、江南から海の道を通り、この島国へ渡来してきた。黒潮を渡る海人は鍛冶・鉱山師であり、農民であり、また鬼であった。鍛冶・鉱山の技術と農業は一つのものである。また、鬼と人も一つのものなのである。

これでなんとか奄美とつながるか?、ひとつ前の記事、卑弥呼とも。

まつろわぬとはどういうことだらろうか。なんだかよくわからいけど、とりあえずおもしろかった。

amazon 内容(「BOOK」データベースより)
教科書には載らない歴史??たとえば、朝廷に逆らう勢力として『古事記』に登場する「荒らぶる神」や「伏わぬ人々」の朧げな姿をできる限り追究し、鬼や妖怪、山人や山伏・巫女・遊女・傀儡子・渡世人・忍者など、天皇を頂点とする「表の世界」の外に位置していた陰の側の住民の足跡を追う

登録情報
単行本(ソフトカバー): 271ページ
出版社: 新人物往来社 (2011/4/22)
言語 日本語

発売日: 2011/4/22
商品の寸法: 18.6 x 13.4 x 1.8 cm

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日本のまつろわぬ民 日本のまつろわぬ民
価格:¥ 1,890(税込)
発売日:2011-04-22


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はじめに、本文に対するコメントでないことをお詫... (つむぎ)
2011-07-04 20:02:41
はじめに、本文に対するコメントでないことをお詫び申し上げます。

おじゃま島ス。
さてさて、行ってきました尾上部屋宿舎。
名古屋からは1時間半かかるので、よほどの気力がないといけない所です。

初めは涼しくて快適でしたが、だんだん日陰がなくなり移動しながら見てました。二時間近く見られました。
里山さんはコムギイロでした。
南に対する本気の相撲(島力)が見られて満足です。これは本場所が楽しみですね。もう間もなくです。
返信する
つむぎさん、コメントありがとうございます。 (管理人)
2011-07-04 21:14:02
つむぎさん、コメントありがとうございます。

つむぎさんのブログで尾上部屋宿舎の様子を拝見しました。

報道陣も欲しがる貴重な写真とレポートですね。

名古屋から一時間半とは、遠いですね。

土俵の上の立派なテントと椅子が尾上部屋らしいところでしょうか。

本場所の里山の相撲には奄美でも注目が集まることが予想されます。

体調と日焼けにに気をつけて取材をお続け下さい。

あ、それから
2009年7月7日 のつむぎさんのブログによると
尾上部屋の宿舎がある一色町は鰻の養殖で有名な町と聞いています。
うなぎや向こうラーメンの写真もありましたらよろすくお願いします。
返信する
拙著「日本のまつろわぬ民」をお読みくださり、ご... (水澤龍樹)
2011-07-09 01:59:08
拙著「日本のまつろわぬ民」をお読みくださり、ご感想までいただいて、深く感謝申し上げます。
日本文化の源流は黒潮であり、その基層は南方海洋稲作であります。
その意味で、奄美大島は源流域に近いエリアであり、いつか旅してみたいと思っております。
今後とも、ごひいきのほど、よろしくお願い申し上げます。
                      水澤龍樹拝
返信する
水澤龍樹さん、コメントありがとうございます。 (管理人)
2011-07-10 16:43:54
水澤龍樹さん、コメントありがとうございます。

先生からコメントいただけるなんて感激です。
奄美は鹿児島と沖縄のはざ間でかすみがちですが、それだけに奄美を通して日本の歴史や現状を見ると、意外といろいろなものが見える気がします。
この本の視点にも大いに刺激を受けました。
この本は名瀬の奄美図書館で偶然見つけました。

>いつか旅してみたいと思っております。

ぜひ奄美にお越しくださいませ。
先生の今後の一層のご活躍を楽しみにしています。
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