カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

一本足の案山子

2004年10月06日 | ☆ ふるさと・大和
家の周りの田圃は、早稲ばかり植えているのか、稲刈りはすっかり終わっている。
落ち穂に集まる雀たちの囀りも、少なくなっている。

駅に通じる道路には両側にまだ刈り取りの済んでいない田圃がある。
たぶんすずめ除けだろうが、キラキラ光る細いビニルのテープが、田に張り渡している。
雀たちは、この光るものが嫌いなのか、電線に並んでしきりに囀ってはいるものの、稲には近寄っていかない。

ブラブラと、そんな田園風景を見つめながら歩いていると、坂の中程に、昔懐かしい案山子を見つけた。一本足の案山子だ。農作業着を着て、手ぬぐいの頬かむりが、ユーモラスだ。
子供の頃には、どこの田圃でも見られた風景だが、最近は、出番をテープに譲ってか少なくなっている。
観光用とか、コンテストとかに趣向を凝らした案山子があるが、このオーソドックスさが嬉しい。
コメント (4)
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