カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

私の中の台風

2004年10月21日 | ★ 日々の呟き
昨日は家から一歩も外に出なかった。出られなかったといったほうがいい。
台風23号が、四国に、そして大阪泉佐野にと進むにつれ強くなる風に怯えた。心配した友人が何度もメールで励ましてくれる。力付けられながら風の治まりを待った。
この異常なほどの台風に対する怯えは、前にも書いた伊勢湾台風にある。
あの妊娠9ヶ月の時の階段1段1段上がってくる水の恐怖が、45年経った今も心底からの台風に対する怯えとなって私を縛る。
 今日一日ニュースを見ては、何度か涙が頬を伝う。
「どんなに怖ろしかっただろう」「心細かっただろう」「苦しかっただろう」
同情でなく自分をそこに置いた様な苦しさに包まれる。

長い年月の間に、表面は忘れているまたは、閉じ込めえいる怖ろしい体験が、再び関連した現実にぶつかった時、私の場合異常な台風恐怖心となってくる。

 今怖ろしい目に遭遇した人たちが、その中のたった一つでも自分の燈となるものを見出して欲しいと願わずにいられない。

 写真は吉野川大川橋・この川が氾濫し両側の町の大半が水没したのが、伊勢湾台風のときだった。今は護岸工事も完了し町は洪水から守られている。
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不気味な朝焼け

2004年10月21日 | ☆ ふるさと・大和
台風23号がまだ南の海にあった、月曜日の朝。

ごみを出すために早朝外に出た、日の出間もなくの時だった。
東の空が、異様に明るいので、ごみを置くなり、カメラを持ち出した。

台風の進路予報を見ると、前の台風と同じような道筋を辿っている。
前のは、逸れたが、あの朝焼けを見ていると、嫌な予感がする。

朝食の時、それが話題になった。「今度は来るぞ」息子も言う。

それから二日後の台風の爪あと。亡くなった人。行方不明の人。浸水、土砂崩れ。報道を見る度に心が痛む。
                                      

本来なら、「美しい朝焼け」と思い写真に収めるのに、この日、「不気味」と思った不思議さが解せない。
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