カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

同居人

2004年10月22日 | ▼ 思い出綴り
縁側の健康チェアーを、いつも独り占めしているのが、私の同居人である。「おばあちゃん」の離れには全く不似合いな彼である。

楽そうに健康チェアーに座ってはいるが、私が本を読んだり、お昼寝する時には、傍らの籠の中に移動させる。



1992年の夏休み、その春、36年間の仕事を終えた私は、「ご苦労様旅行」を娘夫婦からプレゼントしてもらった。 子供たちの夏休みを待って、2泊3日の東京ディズニーランドへの楽しい旅行だった。ベイヒルトンでの連泊だったから、夜のディズニーの楽しさ、素晴らしさも十分満足した。



すっかり子供に返ったような気持ちで、孫たちと遊んだ3日間は本当に楽しくいい思い出を作ってくれた。

その時のミッキーが、唯一、自分のために買ったこれからの自分へのお土産である。

健康チェアーにドンと座っている彼は、娘夫婦の優しさの思い出であり、年を取らない同居人である。
コメント (6)
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