カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

散り敷いた花たち

2004年10月23日 | ☆ ふるさと・大和

 台風の後の庭は、金木犀の絨毯だ。

あれだけ香っていたのに、地面に散り敷かれると、もう香りがない。
台風が香りを連れて行ってしまった。

木に縋り付くように残った少しの花に、顔を寄せてみたが、もう香っていない。


華やぎの時は短いから、この花は、、あんなに必死にいい香りを放つのだろうか。

たとい台風が来なくても、短い花の時期の後は、オレンジ色で、庭を彩るのだから二度楽しませてくれる。





葉っぱの影が、吹き溜まりになったようで、まるで誰かが集めてきたように、塀の瓦の一枚に花が集まっている。

まだ水分を十分に含んでいて、ふぅっと息を吹きかけても飛ばない。

いつか、からからになって、落ちるまでそのままにしておこう。
コメント (3)
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