4月8日に、飛鳥寺で花会式が行われることの報道がテレビであったのを思い出したからである。
車を置いたのが飛鳥寺からかなり離れた場所だったので、どのように行けば飛鳥寺に歩いていけるのか分からず、地図を持った人がいたので尋ねると、その人もこれから飛鳥寺に行くとの事で、同行させてもらった。
県内の私が、東京の人に案内してもらうというなんともはや可笑しな事だった。
いろんな事を話しながらの明日香路歩きは、実に楽しかった。
歩いてきて渇いた喉を気持ちよく潤されていくのがなんとも言えない美味しさである。
甘茶を頂いたのは初めてだ。
一口含むと思わず「甘い!」と声に出た。
甘さだけでなく上品なほろ苦さがある。
飛鳥寺花会式・飛鳥大仏開眼1400年法要の日 | |||||||||
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琴と尺八の音が境内に流れ、開け放たれた本堂の前から飛鳥大仏の慈悲に溢れたお姿を拝観し、この上ない幸せな気持ちに浸っていくひと時だった。
「天上天下を指さして、お立ちになったお釈迦様・・・」このような言葉をいつ誰から教わったのか覚えていないが、花飾りの天蓋の下の小さなお釈迦様に、銀色の柄杓で、そっと甘茶をかけさせてもらって、今日、今、ここでお釈迦様のご縁を頂いたことを心から感謝した。
最後の画像は、途中から同行していただいた方に、お願いして撮って頂いた、お釈迦様に甘茶をかける時の記念すべき1枚である。
プロのカメラマンであることは、お話の中で察していたが、快く応じてくださったことに、また感謝である。
時間の都合で2時からの法要に参詣できなかったが、夕方から夜の間に何度かその法要の様子や散華、ご住職のお話などテレビで観ながら、いい日にお参りできたなぁと今も思っている。