カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

和菓子・たけの子

2008年04月14日 | ★食の楽しみ




昨日、4月13日は、亡夫の祥月命日だった。
最後の職場にに着任してすぐの、こんないい季節なのに、桜がいつ咲いて散ってしまったのかさえ分からない、暗い日々を送っていたのだなぁと当時を思いながら、お仏壇にお供えをする買い物に出ようとしていた。

「宅急便で~す」
いつもの、クロネコのお兄さんの元気な声に、急いで印鑑を持って玄関を開けた。

梱包を解いて中から出てきたのは、「たけの子」と書いた箱だった。



この箱を包んでいた包装紙がまたなんと美しいこと。
崩し仮名で書かれているので書をたしなまない私には、読み取れない文字もあるが、菅原道真の和歌が書かれている。
「見返りの天神」は、長岡天満宮であり、道真が太宰府に流されるとき,この地に立ち寄り名残を惜しんだ所だと、以前この天満宮にお参りしたとき、聞いたのを思い出した。

朝掘り筍を買いに行った、こむぎさんが、和菓子「たけの子」を送ってくださったのが奇しくも、夫の祥月命日だったので、早速お仏壇にお供えした。




長岡京周辺はたけのこの産地として有名で、ドライブの時も手入れの行き届いた美しい竹やぶ沿いの道を走った記憶がある。
朝掘りの筍は、塩で湯がくだけでいいと、こむぎさんのブログでも書いていたが、あくのない柔らかい美味しい筍だそうだ。

竹薮の土に顔を出す前の少しの地割れした場所を掘り起こしたら、ころっと出てくる筍の赤ちゃんのような、和菓子が箱の中にお行儀よく据わっているのを見て、期間限定の「たけの子」を嬉しく頂戴した。



手にすると壊れそうな柔らかい外の部分から、仄かなシナモンの香りがする。
餡の中に筍の砂糖漬け(蜂蜜漬けだったかなぁ?)が入っているとのことだったので、切ってみると、ほんとだちゃんと筍が入っている。
それが柔らかくて餡とよく馴染み、期間限定だけに風味がある。

和菓子「たけこ子」の中に本物の筍が美味しい餡に包まっている、こんな珍しい和菓子を、亡夫の仏前に今年はお供えすることが出来た。



コメント (14)
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