カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

弘川寺・西行桜周遊路散策

2008年04月12日 | ☆季節


里の桜は風もないのにゆらゆらと舞いながら落ち、若葉と同居するような木に変わってきた。
山桜は今、葉も、花も、美しく山の中に霞のような色合いに見えるようになってきた。
赤い若葉が花より先に芽を出す山桜は、西行法師が最も愛でた花であると聞いている。
そんな山桜と出会いに大阪府河南町弘川寺に出かけた。

山桜


西行の詠と西行のこよなく愛した山桜の咲く山峡の地

弘川寺の門前から振り返ると、山桜がぼうーと霞んだように山裾を装っている。
その画像に西行の詠をかきこんだ。
「如月」かなで「きさらぎ」と書いていたが、桜の白い画像で見えなくなったので、背景から浮かび上がるように漢字に変換した。


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弘川寺・西行桜周遊路散策まで
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本堂横から整備された石段を登ると間もなく、西行堂がひっそりと建っている。
そこからは、富田林方面の見晴らしがいい。
さらに急な坂を登ると、開けたところに出て、西行法師の墳墓が、こんもりとした常緑樹に囲まれている。
あの有名な「願はくは・・・」の歌碑もここで見ることが出来る。
この場所にも山桜が咲き初めていた。


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西行桜山周遊道散策
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里桜のような華やかさはないけれど、素朴で、この地の自然の中に溶け込むように咲いている。
全国を行脚した西行が、この地の山桜に魅せられて、終焉の地としたことを、散策しながら、体中で感じ取ることができるような気がする。

 大田原~鍋掛

コメント (10)
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