カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

端午の節句

2012年06月05日 | ★ 日々の呟き

                



子供の頃はこの地では6月5日を端午の節句として、4月3日の、これも旧の雛祭りと共に、子供にとってはとても楽しみな日でした。
柏餅と、チマキは母の手作りで、分厚い米粉の皮に、これも家で炊いた小豆の餡がずしりと入った、不揃いだけど、家独特の美味しい柏餅でした。
戦時中はお砂糖も手に入らなくなっていたので、それよりももっと前の、物が不自由にならない頃の、ことだったのでしょう。
したがって私も幼稚園の頃か、まだそれより幼い頃のことだったのかもしれません。

柏餅は、蒸しあがったその日は、柔らかいのですが、翌日には硬くなっています。
それを、かんてき(七輪)に載せた金網の上で、柏の葉のまま焼いて焦げ目のついたのを食べますと、蒸したのとちがって香ばしくて美味しい柏餅になりました。

こんな思い出の中には、父がいて・母がいて・祖母もいます。
一番下の弟はまだ生まれていない頃でした。

私は祖母の歳を一年多く越しました。
母の歳まではまだ少しあります。

このような季節の節目の田舎の慣わしを思い出しながら、梅雨間近の曇り空の重い空を眺めています。
コメント (7)
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