空高く伸びるような感じの笹竹と、その先端からは、地上と繋ぐ縄が杭に縛られています。
この笹の幟のようなもをを車の中から見たのは2~3日前だったような気がします。今日午前中いいお天気だったので、散歩を兼ねてこの場所へ行ってみました。
荒木神社の参道の近くの広場に、このような竹をしっかりと組んでありました。14日の夜の「とんど」の準備です。
お正月の注連飾りや門松その他お正月に各家族で神仏にお供えしたものを、清められた地上で燃やすのです。小さい頃には書初めをした習字の半紙や練習した文字の作品を、このとんどの火に燃やして、その燃えカスが高く上がれば、文字が上手になるとか言って、大人も子供も、この行事を楽しんだものでした。 そしてこの火の残り火を家に持ち帰って、小豆を炊き、翌日は小豆粥とかぜんざいを炊いてもらった、そのような懐かしい行事の思い出があります。
この縄で繋いだ竹の天辺は、上まで燃えていったときの安全のためのものだろうと、この傍には誰もいなかったので、訊ねることなく写真だけ撮って帰ってきました。
点滅式の信号の所まできますと、この「とんど」についての、「とんど焼きの風習について」というお知らせ掲示板がありました。
私の地区は同じ校区内ですが、このような大掛かりなとんどは、いつの間にかなくなり、各家庭で神棚や、仏壇の灯を貰ってお正月のお供えに使ったものを、燃やすようになっています。
家でも、玄関前の空き地に、塩で円を画いて清めそこにお飾りなど集めておきます。 神棚のお灯明の灯を別の蝋燭に移してきて、とんど焼きをしています。「どなた様も、遠慮なくお飾りを出してください。」と掲示板には書かれていますが、やはり地区が違うので、遠慮してしまいます。