「ここまで来たのだから、辨財天にお参りしてこようか。」そんなことを話しているのを聞いて、食事に来ていた人が、「朝からお祭りがあったのだけど、まだ続いているかも・・・。行ってみたらいいですよ。」と話しかけてくれました。 また別のグループの人は、もう終わってるけど、道路も大丈夫だし行っておいでよ。」と、また薦めてくれましたので、冬の辨財天社は初めてだし行ってきました。
どんなお祭りなのか聞いてこなかったので、帰ってから辨財天社の祭事の年間計画を見てみました。
月1日 歳旦祭 午前0時
1月5日 松囃神事(狂言奉納) 午前10時
1月15日 とんど祭 午前5時
2月3日 節分祭 午前11時
◎ 3月24日 桃の節句祭(旧3月3日) 午前11時
4月14日 春季大祭(能楽奉納) 午前11時
◎ 6月24日 端午の節句(旧5月5日) 午前11時
7月16日 宵宮祭(各種奉納) 午後7時
7月17日 例大祭(能楽奉納) 午前10時
◎ 8月24日 七夕祭(旧7月7日)(燈篭流し 各種奉納) 午後3時
9月1日 八朔祭 午後1時
◎ 9月30日 観月祭、火渡り式(仲秋の名月神事 各種奉納) 正午・午後7時
◎ 10月23日 重陽の節句祭(旧9月9日) 午前11時
11月2日 秋季大祭(能楽奉納) 午前11時
◎ 11月23日 五節句開きの神事(旧10月10日) 午前11時
11月23日 新嘗祭 午前11時
12月23日 天長祭 午前中
12月31日 大祓式、除夜祭 午後・午後11時
昨日1月17日は、何も記されていませんでした。それでも日本各地からの車のナンバーを見ると、信者さんがお参りに来ているのだなぁと思いました。
上の拝殿のほうから、祝詞ではなく仏教的な一斉に唱える厳かな声が聴こえてきていました。お祭りと村の人が教えてくれたのは、このことなのかしらと思いながら、弁財天のことについては、余り知識がないので、一回りして駐車場に戻りました。
軒に積まれた割り木は、木材の多いこの地方では、用途が多いのでしょう。懐かしい風景でした。私が西吉野の村のお寺に嫁いだ頃には、冬になる前に檀徒さんの当番の人が、境内で割り木作りの作業をしてくれる日があったのを思い出しました。お風呂や竈ようの大切な燃料でした。
いくつものトンネルを通ったので、このトンネルは何処のトンネルなのか、記憶していませんが、往路はトンネルを出るごとに、道路も周りの山肌にも雪が多くなるし、復路がその反対で雪が少なくなってきます。
「国境の長いトンネルを抜けると、そこは雪国だった。」何の脈絡もなく、川端康成の「雪国」を思い出しながら、国道と鉄道の違いはあっても、その風景が感覚的に頭をよぎるのでした。