台風の来る前に紫陽花の花を見てこようと、昨日(6月11日)上野運動公園でのウォーキングを済ませたその足で、橋本市の恋野紫陽花の里へ行ってきた。家から一番近い紫陽花園である。「恋野」という地名にロマンを想像するが、薄幸の中将姫伝説(恋野・中将姫伝説・紫陽花に載せて 2006・07・02)の、母恋し・母恋しと東のほうを見ながら母を慕ったことから「恋野」というのが地名の由来らしい。
お昼前の陽射しは厳しかったけれど、木陰に入ると吹き抜ける風が心地よい。駐車場の上の道を小高い山のほうに向かって、青い紫陽花が両脇に咲いて、青色が満開なので眼に涼しい。
近寄ってみると青い紫陽花の中に白い花が見られるのは、まだ十分開花していない花なのだろう。
梅雨とは思えない青い空と、花の色が競い合うようで、ここの紫陽花の青はとてもいい。
池に面した土手の紫陽花は、可憐内淡い色合いの花が多い。このいろは好きな色である。
おりからの風で漣のたっている池を背景にして、涼しげに咲いている。
開花している花もあれば、粒粒のはまだ開花していない花それらが一固まるになると、ビーズ玉を集めたようで美しい。ぼやけているが周りのピンクの大きな花びらのようなのは、がくだ。がくの真ん中にある小さい粒が花である。
ガクアジサイの真ん中の小さい粒粒が、花だがこれはまだ蕾が硬くて咲いていない状態だ。周りの額縁のような白いのは花びらではなくてがくで、装飾花とも呼ばれている。このがくの役目は、花びらのように見えて虫を誘い込むためにあるという。装飾花の真ん中のぽつんと着いているのが花だと。そんなことをいつか教えてもらってから、紫陽花の花を見ると花の不思議を見るような気がする。
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