カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

五十鈴の音色

2013年06月10日 | ☆ ふるさと・大和

 

 

 

  雨に鳥居かすんで 辨財天の
鳴ってせつない 五十鈴の音色   多岐川舞子さんが歌っている演歌「天川しぐれ」の3番の歌詞の一部である。この中に出てくる五十鈴が上の写真がそのものである。

天河大弁才天 五十鈴についてHPに記されていることを、講師先生は分かりやすく親しみ深い言葉で説明してくださったが、メモしながら聴いていても、こうしてブログに書くとなるとなかなかスムーズに行かないので、ホームページをリンクさせてもらった。由緒ある五十鈴であることを始めて知った。

 

 

 

 

鳥居をくぐる前に脱帽して拝礼した。これはいつも大神神社にお参りするときにしている習いである。その後赤い橋を渡って境内に静かに進んでいったが、橋を渡るとき講師先生から、教えられたことがあった。今まで、何処の神社でも全くそういうことに留意していないことだったので、いいことを教わったと心に留めた。

「橋を渡るときや、境内の参道を歩く時は、真ん中を空けて端を歩きましょう。」ということだった。神域に入ったら真ん中は神様の通る道なので、そこは遠慮しましょうとのことだった。 一休さん式の頓知の渡り方は駄目なのだ。

 

 

    

これはみんなも初めて知ったことだったので、真ん中を歩いていた人も慌てて端によった。

 

 

次に本殿への石段を上るとき、ご覧の通りみんな今教わったとおりの歩みとなった。

 

  

お賽銭は神様へのご挨拶の贈り物。この地に来てここにお参りできた感謝の気持ちのご挨拶なのだ。

五十鈴は重くて力いっぱい綱を回さないと音が出ない。五十鈴の音色は神様への語り掛けなのだ。その後本殿に拝した。二礼二拍手一礼のときの手の合わせ方は、拍手を打つとき、手の合わせ方で正しいのは右手をちょっと下げる右手を第一関節くらい、気持ち下げるのがマナー。そして、その後、必ず両手を揃える。このようなお参りの仕方を知らなかったのは、私だけかしらと思いながら、少なくとも天河弁才天にお参りしたときには、この日学んだことは実行しよう。

 

  

大祭の時に二度お参りしているが、誰もいない能舞台は厳粛そのものだ。舞台の背景が自然そのものである。山の霊気がこの能舞台を含め拝殿を包む。

 

   

舞台の下には、舞台をとり巻いて白く丸い、全く角のない石が敷き詰められている。那智勝浦の海岸の石だとのことだったが、那智黒といって黒い石ばかりかと思ったが、こんなに白い石が集められていることにも、謂れがあるのに違いない。聞き取れなかったが説明してくださっていたと思う。「祈りの道」に繫がりがあるのではなかろうか。

 

  

坪内の大銀杏・これが黄葉した時は、周りが黄金色に包まれる。もうずいぶん前に初冬のころそんな光景に出会ったことがある。今年の秋に来れたらいいなぁと思いながら見上げる。

 

      

尾上先生が、巨樹について、県内の樹木の話もしてくださった。

「大峯山 よしのの奥の 花の果て」という芭蕉の弟子曾良の句を紹介してくださったのがとても印象的だった。

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コメント (2)
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