カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

はざ掛け 天日干し

2014年09月19日 | ☆季節

 

 

稲刈りの済んだ裏の田んぼは、まるで突然のように、彼岸花が燃えるように現れました。 

 

黄金色の稲穂に隠されていたかのように、エノコログサもちらほら。

 

 

   

彼岸花の帯が、ずっと・ずっと向こうまで続いています。今日は彼岸の入りです。

みんな一緒に見事に花を咲かせました。

いろんな名前を貰っている赤い花ですが、あなたはやはり「彼岸花」一番お似合いです。

 

 

 

  

さて、今日の記事の題は「はざ掛け」です。

このように刈り取った稲を逆さにして、はざに掛けて天日干しをしている懐かしい農村風景が近くの田んぼの所処で見られます。

こうして干しますと茎に残っている旨みが先端の穂の方にゆっくりと移っていき、美味しいお米ができるそうです。

天日干しに拘って稲作をしている農家の方もあるということです。

 

 

 

 

はざ掛けの田んぼは、何か懐かしい風景です。    3526

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葛城古道 ③ 九品寺 「住む土地の恵みを想う」ひととき

2014年09月18日 | ☆ ふるさと・大和

 

 

九品寺にお参りした時に必ず目にし、じっくり味わって「今日1日頂いた命」の歌が伝えてくれることに感謝することを思い起こさせてくれます。

本堂の右から裏山の千体仏への道筋に、このような数首の短歌が掲げられています。 

  

九品寺山門

右の生け垣のっ囲まれたところは、ミニ霊場の石仏が静かにたたずんでお詣りの人を、迎えてくださいます。

 

  

山門から本堂への参詣道。ツツジの刈込が綺麗です。ツツジの頃は華やぎの空間となります。

 

 

本堂への石段。膝の痛みをこらえながらゆっくりと上りました。

 

 

途中左側には、慈母地蔵尊、沢山の小さい石仏に囲まれて優しい目で、手を合わす私を守って下さるようです。今はただ、一言さんにお願いしたことと同じ祈願の手を合わせました。

どこにお参りしてもきっと春の訪れの頃まではひたすら同じお祈りを続けることでしょう。 

 

  

ほかの歌もみんな好きですが、自分に言い聞かせてこれからも生きさせてもらいたいと思います。

 

  

秋の兆しが木々の重なりの向こうに透けるように紅葉が見られます。移り行く季節が目に見えるこの時期の楓はいい色合いです。

 

 

萩の花がこぼれ咲く、境内からの水路の縁に自然のままにさいています。 

 

 

石仏の横の石の道しるべは「葛城の道」です。最近この道しるべに沿って葛城古道を訪れる人が多いそうです。

歩くのにはいい季節です。 

 

 

萩に続いて秋の七草のひとつすすきがあるかなしかの風にも歩を揺らしています。 

 

  

大和平野を見下ろす高台だからこそここに立って秋を感じるときは、つくづく秋を気持ちの中に取り込むことができます。

先程九品寺さんで見てきた、伊藤左千夫の歌を噛み締めています。

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葛城古道 ② コスモス揺れて

2014年09月17日 | ☆ ふるさと・大和

 

 

 

   

一言主神社を辞してその足で、九品寺(くほんじ)さんへ行きました。

奥の駐車場の所にこのような石標が新しく建立されていました。同じく歌碑も建てられていたので、写真を撮ったのですが、黒御影石が反射して歌よりも撮影している私や、後ろの景色の方が写ってしまいましたが、せっかく撮ったので並べておきました。

 

  

毎年彼岸花の花桟敷のようなお寺の右側の畑地は、端の方だけ彼岸花が咲いてあとはコスモス畑になっていました。そこで出会った若い女性にコスモスの話をしましたら、昨年もコスモスが咲いていましたよとのことでした。

大好きなコスモスが、満開とはいかないものの、そこに咲いているだけで優しい気持ちにさせてくれるので、花畑の周りを何度も行き来しながら、好きなアングルを求めました。

 

 

  

比較的花がかたまって開花しているところを探していたら、後方に畝傍山が見えたので、

「ときどきの 気まぐれ風に 揺れて咲く 葛城みちのコスモス優し」

 久しぶりに短歌を思いつくまま、ノートに書き留めました。

  

 

  

 

 

「青空を 一人占めして 秋桜の 歌流れ来る 古刹を訪えば」

 

 

 稲田の傍の水路には涼しげな水音をたててながれています。 その水路のすぐ近くに「番水の時計」塔が建っています。上の格子の中には時計が入っています。

その下には、夜明けの4時30分から夜の6時55分まで、いまもきめ細かな水管理が行われている表があります。

番水は水利を共用する稲作農民の知恵から生じた集落間、農家間の水利調整措置として長年行われる水当番の証と言えましょう。

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葛城古道 ① 彼岸花

2014年09月16日 | ☆ ふるさと・大和

 

 

家の裏の田んぼの稲刈りがほとんど終わっています。コンバインが大活躍ですから、稲刈りも取り掛かれば、本当に早く作業が進んでいきます。

刈り取った田の畔には彼岸花が目立って赤い彩を見せ始めました。それを見ていますと、葛城古道の一言主神社の当たリにも、彼岸花が咲いているような気がしましたので、お昼前にちょこっと車を走らせました。 

 

参道に下りていきますと、どうもこのあたりはまだ早いようで、蕾が赤いローソクのように多く見られる程度です。

 

  

駐車した車の後ろのやや高い位置の土手には、いくらか満開らしい集まりが見えます。日当たりの具合なのか、ここでは秋を楽しむかのように花を咲かせているので、見る方も嬉しくなりました。

 

 

この土手には蕾がにょきにょき斜面に立っています。これがすべて咲いた時赤い土手が黄金色の田んぼを引き立たせることでしょう。

 

 

神社の参道の左手の田の畦道は、両脇に咲く彼岸花の花道になるのです。何年か前にはそんな花道を、どんどん進んでカメラに納めていったこともありました。ここでも蕾がいっぱいです。やはりお彼岸さんまで待たなければだめなのでしょう。

 

 

神社の拝殿の横に、蜘蛛塚があったように記憶していたのは、私の記憶違いだったのかと、忘れっぽくなったので、神社にお参りして確かめようと思ったのですが、膝の調子が良くなかったので、石段を見上げて、下からお参りをして確かめは次回にしましょう。

土蜘蛛というのは、古代に大和朝廷に従わなかったその地の首長や集団をさす蔑称だと言われています。古代にこの地で、戦いがあったのでしょう。蜘蛛塚は土蜘蛛と呼ばれた人々の供養のために一言主神社に塚を造ったと言われています。 

 

    

 

  

  

石段の上り口の左手に回って、大銀杏の下に行ってみました。神社の御神木です。樹木医の処置を受けて静養中の古木が、早く以前の元気を取り戻してほしいものものです。

ふと目の前にひっそりとお座りの石仏が目に付きました。神社の境内の仏様にもきっと何か謂れがあるのでしょう。

 

  

亀石という表示板がありました亀石といえば、明日香の「亀石」が有名です。明日香を訪れる人は必ずそこへ行って、さりげなく道路端にある亀石を目にしたことと思います。

葛城にも「亀石」があります。

その昔、役の行者が災いをもたらす黒蛇を封じるために乗せた石がこの亀石だという伝えがあります。樹木の下にありますので見つけにくいかもしれません。

 

  

帰り道美しく並ぶ参道の杉の木のある風景がいつお参りしても、立ち止まってじっくり眺めたくなります。

この美しい杉並木のことを調べていましたら、次のような説明文を見つけました。

司馬遼太郎氏の「街道をゆく」第一巻の中で、葛城古道は「葛城みち」として紹介されています。文中で司馬遼太郎氏がとても誉めていたのが、葛城一言主神社の参道です。                             6124

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一面の蕎麦の花

2014年09月15日 | 季節の花

 

 

 桜井市笠地区の蕎麦の花が、あと少しで満開状態になるでしょう。

昨年も行ったのですが、なかなか一面の白い絨毯の時に出会えなくて、今年はどうかしらと友人と話しながら出かけました。

笠地区は三輪山の奥に位置する、標高400~500mの高原で蕎麦の栽培に適しているのでしょう。

 

 

  

白い可憐な花の開花に交じって、まだ蕾が多くみられますので、満開はあと1週間くらいだろうと思います。

少し見にくいのですが、大きいどんぐり蜂のような蜂が羽音を鳴らして、花の上を飛び交っています。花に止まりますと花の柄が細いので蜂の重さでしなってうまく花蜜に辿り着けないようです。

 

 

お昼をここの蕎麦茶屋で食べようと出てきたのですが、連休中のことで笠荒神の前の蕎麦処は、駐車場も満杯でお店の外も待つ人盛りです。

毎日が連休の身ですと、この連休の人出の多さには参ってしまいました。美味しい笠蕎麦をあきらめて、山を下ってからの食事にすることに決めて、蕎麦畑の撮影に笠荒神さんから少し下った、一面の蕎麦畑へと車を走らせました。 

 

 

 

 

 

 

 

 

笠地区では、見渡す限りの蕎麦畑で、近くはこうした緑の葉が見えますが、ずっと離れた遠くの方は、白一色の線のように見えるところもあります。

カメラマンも蕎麦畑の中の道に座り込んで、花と対話しているような方もいました。

蕎麦茶屋でのお蕎麦は、頂けなっかったのが残念でしたが、秋晴れの下白い花の広い畑を、心行くまで眺められたことはいい日でした。

 

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