閉鎖:2016年の3月末に閉鎖された。 (映像 by 公式HP)
(過去の記録:2008.06.20)
僕の快適温泉ライフはどうやらスタイルが出来上がってきた。源泉を味わうなら
やっぱり共同浴場。それも、ジモ専に近い、かつ混み合う時間帯を避ける。この
日奈久温泉もそうだ。温泉は優しく受け入れてくれる一瞬の至福で時が止まった。
【Data】単純温泉 44.5℃ PH8.3 源泉:八千代市日奈久センター第1~4号泉
浴感:鄙びた共同浴場だが、綺麗に管理されていた。番台はカーテン越しに女性
に木戸賃200円を払って入浴。昼下がりで誰も居なく、一人占めであった。
映像:前回訪問したときはお堂の柱がイタズラ切断されてたが、今回復元されていた。
由布院で温泉仲間と合流後、いよいよ九重温泉郷の名湯探査。由布院から国道387号
線を下りと先ず最初に辿り着いたのが宝泉寺温泉。共同浴場の橋に某温泉教授が暗躍し
ている『源泉掛け流し宣言』が出ていた。こんな事をしなくても名湯なのに残念である。
(筆者三回目の訪問)
【Data】単純温泉 79.6℃ PH8.3 2000リットル/分 源泉:宝泉寺温泉
残念:現在(2014年4月)はここは 共同浴場ではない。度重なるイタズラ?のせいか
理由づけは色々だが、結局は裸になり混浴もありうる共同浴場のスタイルは今の
世では提供しずらい環境になってしまったということだろう。貴重な入浴施設が
失われたという事では残念である。日本全国どれだけの混浴風呂が失われた事か。
後日:ネットサーチ情報では、2019年にはお湯も抜かれ足湯もないそうだ。残念である。
廃業速報:2013年12月12日時点で休廃業の確認
映像:自由に入れる源泉個人風呂。こんな楽しみ方もある。
下呂温泉最後の夜。選んだ温泉宿は飛騨川沿いの古いお宿。
勿論、源泉かけ流しだが、観光客よりはビジネス客が多い。
筆者は夕食なし、朝食サービス込の楽天チケットで廉価泊。
【DATA】単純温泉 55℃ PH8.9 源泉:下呂温泉(送湯ポンプ所)
(2012日本温泉地域学会下呂大会記念温泉探査 完)
廃業速報:2012年9月末で、露天風呂所有のふるさと観光ホテルが廃業した。
開湯1755年、海辺の溶岩隙間から温泉が湧出する共同浴場はもう無い。
(過去の記録:2006年7月)
映像:古里温泉 ふるさと観光ホテル 龍神の湯の景観(公式HPより)
鹿児島県錦江湾を観ながらの入浴は格別。しかも、岩の間に潮騒を聴きながらの
混浴露天風呂。入浴白衣を着用しての入浴だがなんとも趣のある入浴風景である。
こんな鄙びた温泉場から女流文学者:林芙美子が出現した。放浪記の始まりの地
『花のいのちはみじかくて苦しきことのみ多かりき…』林芙美子作『放浪記』の
一節である。芙美子自体、九州から始まり、北は北海道まで、足跡を残している。
父は行商人母はこの桜島の端っこの鄙びた温泉地『古里温泉』の旅館の娘だった。
【Data】食塩泉 44.2℃ pH6.8 源泉:古里観光ホテル第1湯原
参照#古里温泉がゆかりの地の女流文学者:林芙美子文学碑
閉湯速報:田町温泉は2012年2月末を以て廃業となっていた。
(過去の記録:2006.08.30)
映像:カランも何もない質素な湯船に源泉が芳香を放ち溢れていた。お湯が躰に沁みる。
内牧温泉郷の楽しみは共同浴場めぐり。阿蘇の湯、おふろやさん、入船、新穂湯、薬師
温泉、田町温泉、宝湯、七福温泉、大阿蘇、一番風呂の10の共同浴場湯が町内に点在。
火の国ならではの出湯の里。今日は裏通りの生活湯である田町温泉を楽しむ。筆者好み。
【Data】含石膏-苦味芒硝泉 34.5℃ PH7.5 32L/m 源泉:田町温泉組合第2号源泉
文学:夏目漱石は旧制五高教授時代に阿蘇内輪の集落の内牧温泉郷に旅し、佳作を成す。
『・・・圭さんは臍を洗うのをやめて、湯槽の縁(ふち)へ肘をかけて漫然と、硝子越しに
外を眺めている。碌さんは首だけ湯に漬つかって、相手の臍から上を見上げた。』
鑑定:泉温が35℃と低いのだが、湯壷では適温だった。マッタリいい湯。不思議な温泉。
休館:その後のネット調査で、本館はコロナ災禍で2019年から休業中との事
道路から30mも入ったろうか?温泉宿とはとても思えない。玄関も白いカーテンが
半開き、歓迎の印は何処にもない。ここが大塩温泉。上田地方の温泉はみな単純温泉
で且つ温い。時間さえあればこの汚れのない出湯にジックリ入り、芯を清めたいもの
だ。人っ子一人も見えない温泉場をそっと立ち去る。旭館は宿泊者のみの入浴なのだ。
【Data】単純温泉(ラジウム含有) 34.1℃ PH8.1 源泉:大塩温泉
浴感:ラジウム泉に高温泉はないがここも又、栃尾又温泉の様な温湯入浴法が似合う。
経営交代:山中プリンスホテルは破産倒産し、2013年12月からセレクトグランド
加賀山中として新しい経営人の元に再生した。その後、コロナ災禍で2021
年より臨時休業となった。
映像は山中温泉景勝鶴仙渓谷を望む旧山中プリンスホテルの露天風呂。山中温泉
宿泊先の入浴施設。渓谷を望む湯趣はなかなかのもの。
【Data】含芒硝ー石膏泉 26℃ PH7.9
源泉:山中温泉3、7、8、10、11の混合泉
映像:温泉街石畳を登り切ると辿り着く、晴れた日は屋根越しに富士の頂。
番外湯とは温泉寺の境内にある「信玄かま風呂」を云う。画面左手にある
石碑は武田信玄よりこの温泉地を安堵するとの書状文を刻んだものである。
共同浴場九湯の他にこの釜湯に入り、渋温泉湯めぐり祈願が成就するのだ。
参考:信玄かま風呂(戦で傷ついた兵士を武田信玄が療養に利用した言い
伝えに由来。お風呂の元祖、京都東山東福寺のかま風呂を模した。
後日:2018年現在はこの施設は使われていない。湯巡り手ぬぐいに朱印が
ないのは残念だ。朱印だけでも押印できる取り組みが欲しいのだが。
枯渇:2020年の情報では、三国一の湯は源泉が途絶え入浴不可能状態という
映像:三国一の湯からの眺めは絶景の山岳湯だった。
蓮華温泉の源泉地帯は、白馬岳蓮華温泉ロッジの裏手登山道沿いに点在する。
映像の湯壺は4つある内、最初に遭遇した。小生が十分楽しんだ後、二人組
の登山客が入湯、撮影も心良くOKしてくれた。大人二人の入浴がやっとだ。
【Data】 単純酸性泉 32.8℃ pH2.8 源泉:三国一の湯
学術:日本温泉地域文化資産NO.61自然湧出泉源地帯(日本温泉地域学会編)
売却:2006年にかんぽの宿は廃止、民間企業に売却。”四季の宿さひめ野”
としてオープン。本ブログでは『忘れじの湯』に分類する。
島根県を代表する三瓶温泉。寛政年間に山の湯治場。として始まり、明治5年
の浜田沖地震で源泉の高温泉化。現在は国民保養温泉に指定。 全国のかんぽの
宿は郵政民営化のあおりで不採算施設の多くは閉鎖売却。三瓶温泉の『かんぽ』
も加温・循環・塩素の3点セットで源泉の、渋み良さが消えているのが残念だ。
【Data】:含塩化土類ー食塩泉 37.9℃ PH6.3 源泉:三瓶温泉
平成24年4月21日、片山津温泉総湯は場所を変え建物も一新、名称も「街湯」
( ⇩ 過去の記録)
映像:一階大浴場、ここは2階高等湯と異なり、広く地元民も多い。
片山津温泉の中心部に位置し、地域民の憩いの場所。北陸地方の特色である浴室の
さりげない装飾が一層湯情を醸し出す。もう一つの特色は観光客、外来客に親切だ
ということ。とかく、地域湯は常連の方が気難しいものだが此処では優しく迎える。
【Data】含塩化土類-食塩泉 72.5℃ pH6.6 源泉:片山津2号
Memoir:関東中部名湯 サンシャイン修善寺 閉館 2022.10.9ネット・☎確認
(過去の記録:2004.12.3)
伊豆修善寺に「踊り子」の影を追って来てしまった。川端康成の「伊豆の踊子」
で一躍有名になった修善寺温泉。温泉場で芸を披露して旅する踊り子一行に
出逢うような気がして天城山を越えて来た。勿論、当時の面影などないのだが。
【Data】単純温泉 59℃ PH8.5 源泉:修善寺温泉事業協同組合集中管理源泉第1配湯所
参考:本物の名湯ベスト100‐43 修善寺温泉(講談社現代新書:石川理夫著)
学術:日本温泉地域自然資産NO.82「独鈷の湯」と伝統的旅館街(日本温泉地域学会編)
参照:①現代の「踊り子」(湯平温泉)
②「本物の名湯べスト100(講談社現代新書 石川理夫著』
安比から盛岡への羽州街道沿いにあるのが,小屋の沢温泉。いままでこの道を何度か
通ったが気づかなかった。今回夕方に通り薪の煙と仄かな電灯で何かあると気づき、
立ち寄る。冷鉱泉故沸しだ。浴室には昔懐かし木の蓋の湯船が。貴重な温泉を大事
にする気遣いの湯処だ。窓越しの沢景色も叉良い。前庭に湧かし用の焚木が山積だ。
【Data)】石膏泉 20℃ PH7.9 自然湧出、微硫化水素臭
後日:その後の情報「平成28年7月確認、いつの間にかひっそりと営業をお止
めになっておりました。」とネットで確認、2021年にこの地を通ったが、
看板建物も無くなっていた。
伊豆は古くは文人、青年など首都圏の学園の若者の手ごろな冒険場所として魅力の
ある場所。娯楽の無い時代、温泉地は歓楽と癒し、自然を楽しむ富裕層の遊びの場、
背伸びする若者が迷い込む、川端康成もそんなスリルなミニ旅行を楽しみ、其の時
の体験が『伊豆の踊り子』。伊豆半島巡りは古き時代の幻を追ったのかもしれない。
・・・車の周遊では踊り子との遭遇は望めない。湯ヶ島は多くの文人、墨客が立ち寄っ
た温泉と文学の里である。井上靖、川端康成、若山牧水、与謝野晶子、梶井基次郎
・・・多くの文学青年が夢を追った。
映像:天城温泉会館「天空瞑想の湯」 泉質:含芒硝石膏ー重炭酸土類泉 45℃ PH8.6
記録:天城温泉会館は2009年3月31日で閉館となった。
閉館:2022年現在、閉館中、現地情報によると建物全体に足場が掛かられている
宇治川のほとりに佇みいにしえの文化が漂う屋敷の構え。安土桃山時代を思わせる。
此処は桃山の地豊臣秀吉のゆかりの地、静かな川の流れが往時の気配をしのばせる。
【Data】単純硫化水素泉(含メタケイ酸) 19.8℃ 源泉:桃山温泉
記録:ここは日帰り入浴とは行かない嵐山温泉同様食事込。もしくは宿泊が必要だ。