
リニューアル再掲:聖セシリヤ像 (岩手県立美術館 展示ホール・盛岡市)
掲載する映像の更新と、過去記事の校正・追記をした。
(過去の記録:2015.06.18)
岩手県立美術館展示の船越保武のブロンズ像群の中で最も感動的なのがこ
の「聖セシリア」。高村光太朗に影響され彫刻家になった船越渾身の作品。
感想:およそブロンズ像は出来栄えが良いだけでは感動・評価はされない。
作品から滲み出る気品、博愛、慈しみ、そして深い悲しみは観る者
を感動させずにはおかないのだ。この一点で、美術館に入った価値。
解説:聖セシリアはローマ時代の殉教者。ローマ神を信仰せず、キリスト
教を捨てなかった罪による斬首刑で絶命。主を賛美するのに楽器を
奏でながら歌ったと言い伝えられ、音楽の守護神として称えられる。
参照#① 船越保武(美の伝導師)探訪紀行
② 高村光太郎(無垢の愛)探訪紀行