映像:祭壇の前で参集の小作人に解放を宣言した有島は神の様に輝いたに違いない。
土地の私有を罪悪と考えた有島は、父から引き継いだ広大な農場の土地共有による
解放を決意し、1922年(大正11)、弥照神社(画像は神社の中)に小作人を集め、
農場を土地共有による、無償解放を宣言した。当時の日本では衝撃的な事象パワー。
参照 # 弥照神社の外観(クリック) 有島農場の中心の小高い丘に神社はあった。
映像:狩勝峠は南富良野町と新得町境展望台から十勝平野が見渡せる。
新得ソバを賞味し、いよいよ富良野へ向う。帰路とはいえ富良野の
『風景画館』も、今回是非とも立ち寄りたい場所。今年は7月訪問
ということもあり、ラベンダーが満開の季節になる。香りも魅力的。
摩周湖には展望台が三つある。一般的なのは第一、第三展望台。映像は第三
展望台の様子。湖畔の崖沿いに展望通路が設置されているのがわかるだろう。
筆者は第一展望よりも此処が好きだ。嘗て第二展望台もあったが廃止された。
参照#もう一つの展望台裏摩周展望台(清里町)
オンネトー湯の滝を離れ、オンネトー湖に戻る途中、白藤の滝に寄る。
此処も山中車を止めて歩かなければならない。又も羆との恐怖と闘う。
現場は柱状節理の大きな岩塊が散乱、荒々しい景観が飛び込んで来た。
記録:高さ20ⅿ、幅7ⅿ、十勝川水系白水川
オンネトー湯の滝正面からは見えない。中腹の露天風呂の東側の滝。
露天風呂は希少価値のマンガン生成藻を保護する意味から廃止撤去。
気のせいか、この滝もマンガン鉱石が成長しているような気がする。
名称:この滝は「雌滝」とも呼ばれている。
映像:愛国駅から幸福への切符記念碑(2009.8.28)
「愛の国から幸福へ」のキャッチフレーズで全国的な人気を博した。1978年
7月、「愛国→幸福」の乗車券発売枚数が10,000,000枚を突破。釧路鉄道管理
局が駅前に記念碑を設置。 全国から多くの観光客がこの切符を目当てに訪問。
現況:平日のせいか見学者は筆者のみだった。管理人のおじいさんが「公園
として綺麗になったが観光客がメッキリ少なく寂しくなった」と述懐す。
映像:巨大羆(ヒグマ)の餌食になった現場を標す碑。付近は不気味に静まり返える。
1915年12月9日~12月14日にかけ、北海道留萌苫前村(現:苫前町古丹別)
三毛別六線沢で発生した日本史上最悪の羆害事件。 冬眠に失敗した空腹の
羆が数度に渉り当時の開拓民7名が死亡、3名の重傷者を出す被害だった。
苫前市街地から事件現場まで18Kmがベアーロードとされ、現地には事件現
場が復元され、道はだんだん山中へ入り心細くなる。一昨年のオンネトー
湯の滝探査の羆の糞を発見した緊張が甦る。
解説:羆の糞が発見される場所はテリトリーを示すもので、熊が本能的に
防御(襲う)の可能性が大、最も危険な場所。オンネトーではそれ
に気付かず帰り際に発見し、体が凍りついた。
下サロベツ自然観察路を長沼からパンケ沼に至る。上サロベツに比べ湖沼の生物が目立つ。
国立公園29の中で一番北の『利尻・礼文・サロベツ国立公園』。その中で比較的簡単に楽
しめる園地。初秋に自然の恵みを感じる。何気ない水辺の景観に、ありし日の情景を想う。
映像:利尻島からの帰路、稚内西部沿岸、ノシャップ岬に起立する稚内灯台を望む
稚内灯台は、稚内の西はずれにあるノシャップ岬突端に建つ日本国のランドマーク。
白地に赤横帯6本の縞模様の大型灯台、日本第2位の灯塔高、「日本の灯台50選」。
記録:32万カンデラ、光達距離 18.0海里(約33km)、 灯塔高 42.7m、標高 42.1m
参考:日本一高い灯台:出雲日御碕灯台(島根県)、地上から構造物の頂部まで43.65ⅿ
参照#日本一北にある公衆浴場(公営)「稚内温泉童夢」
映像:360度地球を意識できる景観の地球岬。灯台が朝陽に輝く(050629)
地球岬は、北緯42度18分3秒、東経141度0分7秒。内浦湾
(噴火湾)の北側の湾口にある。白鳥大橋を渡り、「幸せの鐘」
を鳴らした後の眺めは最高。~地球の果てで愛を叫ぶ気分だ~
解説:この景観を観て心から叫びたくなるラブパワー・スポット
地球岬:室蘭港を囲むように伸びる絵鞆半島の南端部。アイヌ語
で断崖を意味する「チケプ」に由来する。「地球」は当
て字。 岬上のチキウ岬灯台は灯高131m、光達25海里。
登別から室蘭に抜ける。しばらく一般道を走ると室蘭湾(白鳥湾)にかかる
綺麗な橋にでる。無料で渡れるのがミソ。なんでも有料化を目指した事も
あるとか。橋上からは室蘭湾が一望できて爽快なのだが。脇見運転要注意!
記録:総事業費 1,153億円 、維持費 51億円 一日平均通行量約11,600台
観察:白鳥大橋は東日本最大の橋であるとされる。資材は室蘭の鉄。橋の
高さは世界最大の旅客船クイーン・エリザベスⅡ世号の通過を想定。
参照:産業観光(白鳥大橋全景夜間照明)
人は、誰も三途の川を持っている。渡らねばならない川、越えてはいけない川、
填ってしまう川・・・貴方はどの川と対峙してますか? 登別の三途の川は渡って
はならない川です。この三途の川は温泉で生きている人々の糧の源、渡っても、
越えても、填ってもいけない。だからこうして、恐る恐る眺めるだけなのです。