お湯の国 日本

美しい日本の温泉地中心の旅記録(おんせん鑑定士:監修) 【記事・映像は著作権、人権保護法等により無断使用を禁じます】

菅江真澄(ふる雪か・・・峨瓏の滝)

2014年09月26日 |   ✑歌碑句碑 紀行

映像:世界遺産隣接区域の「峨瓏の滝」手前にわが尊敬する温泉紀行家菅江真澄の歌碑

世界遺産白神山地青森県と秋田県にまたがっている。その秋田県藤里町と八峰町が
白神山地南側の入山基地だ。なかでも藤里町は環境省のビジターセンターが設置され
青森県へ回遊するルートでもある。同町で簡単に白神を味わえるのがこの峨瓏の滝だ。

碑文:ふる雪か 花かあらぬか  山風に
        さそわれてちる  滝のしら泡  (菅江真澄) 

解釈:深閑とした森に、流れ落ちる大滝の真っ白な泡沫は白神の大地を吹き抜く風で
   、冬は雪舞の様でもあり春には散りゆく桜吹雪の様でもあり、趣き深いものだ。

菅江真澄:江戸後期の紀行家、植物学者、民俗学者、地誌家、歌人など多様な顔を持
   ち、当初は津軽藩のお抱え学者となり、津軽の民俗、薬草、地理などを調査を
   し後半は佐竹藩のお抱えとなった。特に温泉観光の分野では優れた紀行文を残
   す。筆者の尊敬する温泉観光の祖。ひょっとしたら白神を詠んだ最初の歌人か。

参照恐らく菅江真澄が訪問時にも湧いていたであろう湯の沢温泉郷のユトリア藤里

               2014.夏 白神山地紀行 完

コメント